社長ブログケヤキの木の下で
2023年11月13日
過剰か
- おはようございます、
紙太材木店の田原です。
いよいよと言うのか、当然と言えば当然ですが
寒くなってきました。 - 夏が長くなると感覚的には、
やはり秋が短く感じます。
どちらかと言えば秋はあったのか?でしょうか。
来年の4月半ばまでですから
5か月以上は暖房が必要です。
いくら夏が暑くなっても
暖房期間は冷房期間に比べれば
倍ほどありますし、
体に堪えるのはやはり寒さです。
- 先日、大手のHMの営業責任者の方と
話す機会がありました。
今の住宅の断熱性について
過剰ですよね
どんだけ厚くすればいいと
思っているのか、と言う話です。
もちろん、私が新住協の会員であるなんてことは
ご存知なく、市井の工務店の社長に
自分の考えを述べられたわけです。
もちろんその手の話しは、
噛み合うはずがありませんから聞き流しました。
- 過剰と言うことは
何かを基準にしてるわけで、
恐らくご自分が営業して
売ってきた住まいの断熱材の厚さか
あるいは
住まいの中で占める
断熱材に関するコストか、
その両方だと思われます。
自分の経験の範囲の中での判断、
あるいは価値基準に基づいていの
判断と言うことになります。
- 大手のHM一社一筋で30年以上勤めていると、
その会社が販売している住宅以外の住宅は
どこか変と思ってしまう
あるいはその会社の基準以外は
過剰あるいは不足している
自分の会社の住宅が
日本社会には最適な住まいである
そう思っているように感じてしまいました。
同じ住宅を建てるという業界でも、
私の知ってる工務店業界の経営者とは
全く異なる考えです。
もっとも大手のHMでは
会社はこういう基準と言ってるけど、
私は違ます
もっとこうしたらいいですよなんてことは
言えません。
つまり、会社の基準を受け入れてくれる人がお客様で
それ以外はお客様ではないというスタンスです。
それがいいか悪いかは別問題ですが。
- 新住協でもパッシブハウスでも
基準はその住まいの冷暖房負荷(需要)です。
Ua値やQ値は便宜上の数値です。
住んでいる地域や
家を建てる土地の形状
家の向き、日差しの入り具合
その土地の周囲の状況など
それらは全て異なります。
Ua値やQ値が同じでも
上記の条件が異なれば、
冷暖房負荷は全く異なります。
冬や夏の暮らし易さや
経済的な負担も異なります。
だからこそ
基準は冷暖房負荷であるべきで
Ua値やQ値ではないのです。
今は、どんな断熱性の家を建てるのも自由です。
でも2025年には現在建てられている家の
多くが既存不適格になります。
そして2030年には更に多くの家がそうなります。
耐震性の基準が何度も更新され、
上がっていたのと同じ構図が
断熱性についても行われます。
- 暖かい家に住みたい
あるいは涼しい家に住みたいと思った時、
何を基準にするか?HMはあなたの都合や想いで
自社の断熱性を決めている訳ではありません。
HMにはHMの都合があります。
冷暖房負荷(需要)につては
新住協やPHJの会員に聞くと
分かりやすく説明してくれるはずです。
中には?の人もいますが、
そんな人はパスしてください。
くれぐれも、
基準は冷暖房負荷であることをお忘れなく。
Ua値や断熱性能等級、 - G2やG3の話しが出たら
冷暖房負荷を聞いてください。
話がそれるようなら
眉に唾を付けて聞く必要があります。 - .
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