社長ブログケヤキの木の下で
2013年6月12日
住宅性能 世界に目を向けると
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
快晴で気持ちのいい朝
梅雨や台風はどこへ行ったのかと思うくらい。
今週ももう半ば、一週間がビュンビュンと飛んでいきます。
さて、
前回ご紹介した次世代省エネ基準の比較グラフ
なんのことやら
さっぱりわかりません・・・
ということで
もう少し解説します。
(前回は全然説明がありませんでしたから少し気になっていたのですが)
縦軸にあるのは熱損失係数
これは一般にQ値と呼ばれているもので
簡単に言うと
家から逃げていく熱
暖かくした家からは
壁、天井、床、サッシ、隙間、換気扇を通して
熱が逃げていきます。
逃げていく熱が少なければ
暖房すればすぐに暖まりますし
暖房を切っても長い時間暖いです。
逆に
逃げていく熱が多ければ
暖房してもなかなか暖まりませんし
暖房切ればすぐに寒くなります。
縦軸の熱損失係数
上にいくほど多くの熱が逃げていき寒い家
したに行くほど少ない熱しか逃げませんから暖い家
家の面積1m2あたりの逃げていく熱を表しています。
横軸の
暖房デグリーデー
(暖房度日とも言います)
岐阜市と美濃加茂市
どっちが寒い?
といったことを明確に示す指標が暖房デグリーデー
出し方は
二つの市の冬の毎日の平均気温を出します。
例えば1月2日の美濃加茂市の一日の平均気温6度だとします。
18度を基準に(それを下回ると暖房が欲しい)
18度から平均気温の6度を引くと12度となります。
これをひと冬のあいだ毎日たしていったのが暖房デグリーデー
つまり18度以下になった日の気温との差をひと冬合計したもので
美濃加茂は合計した数値が2100程度
岐阜は1750
18度以下になった日の合計温度がそれぞれでました。
美濃加茂市のほうが
岐阜市より寒いことがわかります。
この数値を使えば
世界中の都市と自分の町の寒さ比較も出来ます。
横軸は
右に行くほど暖房デグリーデーが高くなり寒い地域
左に行くほど暖房デグリーデーが低く暖い地域となります。
だから沖縄や九州は左の方
北海道は右の方にあります。
そしてそれぞれの地域で
家から逃げていっていい熱量をグラフにしたのが前回のグラフで
それぞれの国での基準値が示されています。
これをみると
日本の基準で世界に通用するのは北海道ぐらいで
その他の地域は軒並み落第生ということが
お分かりいただけます。
で
その落第生の基準で建てられている家はどの程度あるかは
こちらをご覧下さい
6割はありすぎ
恐らく5割程度
それ以外の家は・・・
美濃加茂市のQ値
フランス基準なら1.6
イギリス基準なら1.58
これから30年、40年と住む家です、
パネルをのせる前にすることがおわかりいただけると思います。
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