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社長ブログケヤキの木の下で

2015年1月16日

日本の基準より4倍厳しいパッシブハウス基準

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
明日からいよいよセンター試験なんですね、
浪人中の息子も正念場ですから
親としては頑張ってもらいたいものです。
最近の予備校
入学金と授業料があるんですが
当初の授業料の期間は12月の初めまでで
それ以降は選択科目を取って授業ですが
その金額は当初の授業料とは別なんですね。
私も30年ほど前に浪人してましたが
その頃とは仕組みも随分違うようです。
ということで
浪人、結構な金額がかかります・・
さて、前回冬の室内温度の目標値を決めて
断熱性をはじめとする住宅の基本性能などを検討すると
仕様決定の合理性が出て設計にも生かされる話をしました。
現在、住宅の性能に関心のある工務店や建築事務所といった実務者で
ドイツのパッシブハウスの基準に無関心という人は恐らくいません。
というのもほぼその基準が世界基準で
その基準と比較して自分達が建てる家が
どのレベルにあるかを意識するからです。
もちろんパッシブハウスはドイツの気候に合った基準ですから
日本の夏のそれとは随分異なります。
例えば夏の日本の湿度の高さと言った事などですが
しかしそのようなことを考慮しても
国が目指している日本の住宅性能の方向や
住宅業界を取り巻く設備機器業界、サッシをはじめとする
断熱に直結する業界などは
既に数年前から家の性能向上がこれからの方向と確信して
それ以前と比べればすごい勢いで走り始めています。
一般の方の中でも意識の高い方は
その方向で住宅を検討されますが
まだそれは一部の方に留まっているのが現状でしょうか。
ところで前回の話しにも関係しますが、
年間冷暖房負荷というのがひとつの基準としてあります。
これは一年間(夏も冬も)に室内の温度を一定にし快適に過ごす温度に保つため
床面積1m2あたりどれだけエネルギーを消費していいかを決めてるもので
パッシブハウスは冷房と暖房それぞれで15kwh/m2、合計で30kwh/m2
日本の基準はこの美濃地方で
460MJ/m2
単位が異なりますが
1kwh=3.6MJですから
460を3.6で割って、127.7kwh/m2
つまり、日本の基準の4分の1しか使ってはいけない・・・
この美濃地方より寒いドイツで
あなたの家の暖冷房費の25%
しかも家中、つまり廊下もトイレも脱衣室も寝室もリビングも
全て冷暖房して日本の基準の25%です。
彼我の基準の差をどう捉えるか
謙虚に冷静に今の日本の基準を考えなければなりません。
国や住宅業界以外の業界は性能向上に向けて走り始めていますが
最も遅いのが実は住宅業界だったりします。

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