社長ブログケヤキの木の下で
2015年2月20日
気密測定 粟野の家
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
2月も半ばを越え
既に暦の上では春ちなってますが
暖かくお過ごしでしょうか。
今朝も氷点下の美濃地方(川辺町は-1.5度)
仙台は+1.9度だとか
日中の最高気温は仙台の方が寒いですが
やはり岐阜は寒いようです。
さて、気密測定
家の隙間がどの程度あるかを検査するもので
検査を専門とする会社があります。
測定はホームリサーチ愛知
気密性能試験結果が送られてきました。
実は私も気密測定技能者の資格を持ってるんですが
事業者登録をすると毎年多額の登録費用が発生します。
それもちょっとこれはないだろう、というような金額。
ということで
資格を持っていても自分で検査ということになると
お手盛り感が拭えませんから
第三者に検査を依頼します。
検査の結果は
C値は0.24cm2/m2
現場制作の木製引き戸でこの数値ですから
いい数字です(^_^)
気密性能を持たせた木製引戸、
既製品でもあるのですが
お値段はビックリマーク(゚o゚;;
加えて、運賃や取付費もかかりますからそこそこかかります。
というわけで
現場制作となるのですが
気密が取れず失敗するケースも多く見受けられる。
今回の建具の基本設計はオカトミ
紙太材木店ではその図面を元に
制作したわけですが
ちょっとアレンジも入れています。
ところで
注目して頂きたいのは
C値ではなく
50Pa時の漏気回数
0.5回/h(△P=50Pa時の通気量 247m3/h)
50パスカルと言うのは
風速25mほどの台風並の強風が吹いている時に
建物にかかる風圧力とほぼ同じ
その状態での家の隙間から逃げていく空気が1時間に0.5回ということ
ドイツのパッシブハウスの気密性能基準は
50㎩の加圧時の漏気回数0.6回以下
粟野の家はこれで
冷暖房負荷 各15kwh/m2以下
一次エネルギー消費量(家電も含む)120kwh/m2以下
全てクリアしたことになります。
もっともパッシブハウスの認定は受けていないので
それがどうしたと言われればそれまでですけど、
Q値については力でねじ伏せるようなところがあって
どんな工務店でも断熱性を高めればできますが
漏気回数については技術と経験、チームワークが求められますから
なかなか達成が難しいところ
今回は現場制作の建具もありましたから
実のところはホットしています(^_^)
紙太材木店としても
パッシブハウス基準越えは初めての挑戦
無事達成できましたから
今年は新たな挑戦が始まります。
もっとも
仲間内の百年の家プロジェクトのメンバーなら
皆、涼しい顔でできてしまうことを
付け加えさせて頂きます。
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