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社長ブログケヤキの木の下で

2015年4月24日

隔世の感のある断熱材 過去 現在 将来

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
一日おきのタケノコ掘り
昨日は大量の収穫がありました。
雨が降った時などは成長が早いのと
(先週の雨が土に染み込むのに時間差があるため)
前に掘った時に見落としたものがあったりしたためですが
掘らないとどんどん竹になってしまいますから
掘らないわけにはいかないというのが
タケノコ掘りの実態であります。
さて、
昭和63年に建てられた大手HMの断熱改修リフォーム
築29年になりますが
床下は断熱材はありません。
また、壁や天井の断熱材も厚さは50ミリのロックウール
30年近く前ですから
当時としては一般的というより
むしろ断熱材が壁や天井にちゃんと入っている事の方が稀
暖房器具は
エアコン、ファンヒーター、床暖房の三種の神器
真冬はこれでようやく快適なリビングになるとか
でもリビングを一歩出れば・・・・
ということで
浴室にはガス式の暖房器具が設置してあります。
壁の断熱材を数値で表すと
厚さ5cmの断熱材の熱伝導率は0.05w/m2・K
熱抵抗は1.0m2・k/W
頭が痛くなりそうな単位ですね。
皆さんお分かりのように
同じ性能の断熱材なら
厚い方が断熱性があります。
それを数値で表すのが熱抵抗
上の話では5cmの厚さの熱抵抗が1.0
これが10cmになるとその倍の2.0ということになります。
ですから
断熱材の本当の比較ということになると
熱抵抗で見ることになります。
実はこれ、厚さ(単位はm)を熱伝導率で割っただけです。
熱抵抗を見ればどんな断熱材でもその性能の比較ができる便利な数値
羊毛でもセルローズファイバーでもウレタンでもアイシネンでも
グラスウールでもです。
ということで
30年近く前のこの家の壁や天井の熱抵抗は1.0
今回はHGW16Kを入れますから壁の熱抵抗は2.63
屋根にはその倍ですから熱抵抗は5.26
30年という時間の流れの中で
断熱に対する基準や意識はかなり変化しています。
まさに隔世の感があります。
30歳で家を建てて
60歳になったときのご自分の家の断熱性能が
一般的に通用するものかどうかを想像することは
とても大事です。
いま、美濃地方で標準的な壁の熱抵抗は2.22(GW16K 厚さ10cm)
Heat20が推奨する美濃地方で北海道基準の断熱性を確保しようとすると
壁で16KのGWを使った場合その厚さは16cm
そうなんです
16cmです。
屋根に至っては
なんと、31cmです。
なぜHeat20が美濃地方で北海道基準を推奨するのかを考える必要があります。
執筆者やこの委員会の構成メンバーがどのような人たちか
そこから見えてくる将来の日本の断熱基準がどのようになるか
将来といってもそんなに先ではありません、
30歳で家を建てれば
50歳前にはそんな基準が普通になるはずです。
いま、あなたが建てようとしている家の断熱材は
16Kのグラスウールに換算して何cmでしょう?
お分かりにならない方は
担当されてる方に聞いてみましょう。

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