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社長ブログケヤキの木の下で

2017年2月13日

断熱性能の推奨基準は日本全国今の北海道基準 Heat20

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
月明りのきれいな朝で
マイナス3.5度の美濃地方です。
今朝のNHKでは名古屋も氷点下とのこと
まだしばらくは寒さが続きそうです。
さて、
このブログでも時々お話しさせていただいているHeat20
週末に平成28年度の報告会が開催されました。
新住協の新井さんや岩前先生、小山さんなどが事例や調査報告をされたようで
内容が気になるところ。
詳細は後日Heat20のHPに掲載されますので
これから家を建てようとする方は必見です。
2020年には省エネ基準が義務化されることが決まってますが
多くの方はそんなことはご存じありません。
簡単に言うと一定レベル以上の断熱性が確保されないと確認申請が通らない。
つまり、家が建てられないということです。
耐震性については以前から同じような基準があって
国が定めた基準をクリアしてなければ家は建ちませんでした。
それと同じように省エネについても基準をもうけるというものです。
理由は国民の健康を確保するためというより
CO2の削減でしょうか。
パリ協定に調印してしまいましたから
何としても家庭からでるCO2を減らしたい
その延長線にあるのがZEH
手っ取り早くやるには太陽光パネルを載せればいいという論理です。
ZEH、ゼロエネルギーハウスですが
調理や家電で消費されるエネルギーは含まなくていいことになってます。
対象になるのは
冷暖房、換気、給湯、照明
これが消費するエネルギーを太陽光パネルで相殺できればOK
でも調理や家電で使うエネルギーは全体の25%ほどありますから
ゼロエネルギーハウスでも実は75%ハウスということは
あまり知られていません。
これでZEHだと強弁しているのが経産省ですが
彼らは彼らの論理があるようです。
話が逸れました。
で、Heat20
太陽光パネルは別にして
家の断熱性能の推奨グレードを発表してます。

発表されたのは2015年の12月ですから
1年ちょっと前
推奨グレードは1と2がありますが
先の報告会ではグレード3の話もあったとか。
表の数字はUa値で、
美濃地方の地域区分は5ですから
推奨Ua値は0.34
愛知県は6、九州あたりが7ですけれど
その推奨値は0.46
実は、7地域の九州での推奨値0.46というのは
平成25年基準でいうと北海道基準なんですね。
つまり、今現在の北海道の基準が九州での推奨基準
日本全国、最低でも今の北海道基準が推奨されてる。
国が定める基準は最低基準
最低賃金と同じだと考えれば分かり易いでしょう、
目標基準ではありませんからクリアすればOKというものではありません。
ということで、Heat20は上の推奨基準を発表しています。
10年後、20年後
国が定める基準は必ず上がっています。
ZEHだからなんて言っても
基準はUa値ですから何の関係もありません。
これから家を建てる人は
パネルより先に上のUa値とにらめっこする必要があります。
来年度中に更に強化されたグレード3の発表があるかもしれませんから
Heat20からは目が離せません。

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