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社長ブログケヤキの木の下で

2016年4月6日

ZEHビルダーになる?

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
ZEH(ゼロエネルギー住宅)
否応なくその流れの中に
これから家を建てる人、その家を作る人は放り込まれることになりました。
以前、ZEHには不条理感があるというブログを紹介しましたが
日本人は農耕民族の性で
皆がすることを皆と同じように、同じ時期にするという
誠にお上が統治しやすい民族性というか
国民性があるように思います。
同じ時期に田植えをしなければ水が回ってきません、
同じ時期に草刈をし、稲刈りをし、お祭りをする。
日本人のDNAのなかに数百年もの長きにわたり植えつけられた
何かがあるわけで
お上が言う事には比較的従順な国民です。
でもね
法律や規制、規則、指針のたぐいは
必ずしも全ての国民にとってプラスになるとは限りませんし
人のすることですから間違いもあります。
それは
政治家にとって都合の良いものかもしれませんし
官僚に都合の良いものかもしれません。
はたまた一部の業界にとってということも考えられます。
先日、池上彰さんが保育園が増えないことの理由の一つとして
有権者の投票率の事を話していました。
それは60代以降の投票率は70%近くで絶対数も多いのに比べ
20代、30代の投票率は30%
絶対数は明らかに少ないのに、更に投票率まで少ない。
政治家が当選するためには高齢者が喜ぶ政策を出して
高齢者の票を集める必要がある。
20代、30代向けの政策を出しても
絶対数が少なく、投票率も低い
これでは当選出来ない。
限られた予算をどちらに配分するかとなれば
自分が当選するためには高齢者向けの政策を出すのが必然
保育園を作るためには
高齢者に孫のための保育園を作れと言ってもらうのが
効果がありそう・・
まぁ、ある意味納得させられる話ですが
考えさせられることでもあります。
さて、ZEH
住まい手の健康やより少ない経済負担を考えての政策か
あるいは何らかの為にする政策か?
さらにはその両方か?
地球温暖化防止、CO2削減という大義名分はありますが
本当にそれだけなのか?
大義名分という光の部分があるとすれば
為にする政策云々は影の部分
どちらを見るか
あるいはどちらに重点を置くかなど人それぞれ考えがありますが、
国の住宅施策はZEH方向とすれば
工務店サイドは準備しておく必要があります。
ZEH(ゼロエネルギーハウス)を建てても
ZEHビルダーに登録していなければ
補助は受けられません。
簡単にいうと
2020年までに建てる住宅の半分をZEHにすると約束したところしか
ZEHビルダーに認定しない
と国は言ってます。
ZEHにする前に
日本の住宅は断熱、気密、換気と言った
基本的な性能のレベルをかさ上げすることが先決ですが
そこをすっ飛ばしてのゼロエネ推進は大いに問題があります。
せめてHeat20が提唱する
グレード1の断熱レベルを満たすべきで
10年後、20年後を見据えれば
美濃地方ではグレード2を意識するべきでしょう。
それらを達成した上で
予算的に余裕があれば
PV(太陽光パネル)の設置でZEH
これが順当な考えだと思います。
Heat20も達成できないのに補助金に惹かれてZEHはNG
本末転倒です。
予算的な問題から
今はPVを設置できなくても
HEAT20の断熱性能を満たしていれば
後年、資金的な余裕が出来た時に
小さな容量のPVで充分ZEHは達成できます。
ということで、
来週、名古屋でZEHビルダーの説明会がありますから
行ってきます。

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