社長ブログケヤキの木の下で
2020年2月28日
高性能な家でも差が出る、日射と吹抜け
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝、明るくなるのが早くなってきました。
春暁(しゅんぎょう)と言う言葉があるのを知ったのは
昨夜のプレバトからですが、今朝の0.5度はまだ寒い…
この2か月ほどの冬季に
紙太材木店で建てた5軒の家を訪れました。
完成直後の家が2軒、完成して既に1~3年ほど経過した家が3軒あります。
仕様はほぼ共通していて
サッシはAW430かエルスターXのトリプルガラス
外壁は付加断熱してあり壁の断熱材の厚さは22センチ
屋根の断熱材は30センチ~40センチ
南面のサッシには共通してガラリ戸かシェード、ブラインドが設置してあります。
住んでいる家3軒のお子さん達は共通して素足。
中には一家全員素足と言う方もいました。
どの家もQ値は1以下、Ua値は0.25~0.35です。
どの家も暖かいのは当然ですが、暖房設定温度が微妙に違ってます。
ご家族の寒さに対する感覚の違いもありますが、
やはり影響するのは日射ということになります。
(完成直後の家もエアコンで暖かさの確認をします)
当然と言えば当然ですが
日当たりが良ければ日射取得量が大きくなるわけで、
暖房設定温度は低くなりますし(18度)
少なければ設定温度は高くなります(24度)
伺った時の外気の温度にも影響されますから
一概に18度から24度とも言えませんが、
同じ室温22度でも
日射が豊富に室内に入ると暖かさの質が明らかに良くなります。
日が当たった床や壁の輻射熱の影響ですが、
これは敷地条件や周辺建物の配置により変わってきます。
しかし感覚的にはむしろ吹抜けの有無や大きさや位置、
そこに設置される窓の影響が大きいように感じます。
最近では、平屋がブームですが、
同じ30坪の家を考えると外壁の面積は約25%減ります。
25%外壁が減るということは
その分そこについていた窓の数も減るわけです。
南面の窓も25%減るとなると暖房負荷も当然高くなります。
平屋で南面に吹抜け付きの総二階と同じ質の暖かさ、
と言うのはなかなか難しいものがあります。
技術的には何とかなりそうですが、コストや効果の検証も必要です…
でも、ちょっと考えてみる価値はありそうです。
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