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社長ブログケヤキの木の下で

2020年5月11日

ハイレベルに進化している地場工務店


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝日が眩しい今朝の美濃地方です。
来月発売予定の新住協の東海北陸の高断熱住宅3号
取りまとめをしている金子建築工業の林さんには
更に編集をしている新住協の会沢さんから
原稿チェックせい!と怒涛のメールが来ているようで
(本日11日が校了日)連休明けの週末もチェックに追われていたようです。
そんな中、今回掲載される工務店の性能レベルが
前回に比べて更に上がっていると連絡がありました。
フライングで少しだけお話すると
今回、掲載される会社は東海北陸地域の新住協の18社ですが
そのうちQ-1住宅のレベル3が5社との事
18社中5社で27.8%ですから
ほぼ3割の工務店がレベル3というハイレベル

Q1住宅でレベル3と言うのは
国が定める省エネ基準住宅と比較して
全室暖房した時の熱負荷が5分の1以下になるものを言います。
熱負荷なんて言うと分かり難いですが
簡単に言うと暖房代が5分の1になることになります。
ちなみにQ1住宅の最高等級はレベル4で
暖房代は10分の1となります。
レベル4になるとこれはもうパッシブハウスレベルですね。

レベル3の5社の建てた地域は
飛騨市、恵那、中津川、岡崎、岐阜の各地域ですが
飛騨、恵那、中津川は3.4地域ではっきり言えば寒冷地
岐阜や岡崎は6地域で、ある意味温暖地ですから
断熱材の厚さもそれなりです。(と言っても普通に付加断熱してます)
寒冷地でレベル3、
つまり全室暖房して国の定める省エネ基準住宅の
5分の1の暖房代で収まるには

相当程度断熱性能を上げないと無理
もちろん断熱だけでなく日射を取り入れる工夫も必要ですが
飛騨市などは日射もそれほど期待できるわけではありませんから
かなりのハイレベルな建物と予想されます。
先ほど暖房負荷と言いましたが
今回は20度設定での暖房負荷で統一されています。
これを22度にすれば当然暖房負荷はあがるわけですし
18度のように設定温度を下げれば負荷は少なくなります。
室内を20度の気温で維持していくための必要なエネルギーが
暖房負荷となります。
外がマイナス5度の時、室内を20度にするため
エアコンはどれだけ一生懸命働かなければならないか
働くためにどれだけの電気代が必要になるか
またどれだけの能力のあるエアコンが最適か
6畳用か10畳用か14畳用かなど計算で求めることができます。
暖房負荷にしろ冷房負荷にしろ
外気の温度がどうであれ
室内の温度を設定した温度で維持するために必要なことは
エアコンで言う部屋の広さではなく、住まいの性能です。
今回の東海北陸の高断熱住宅3号
掲載されている地場の工務店や設計事務所の多くは
SUMOや住宅雑誌などには掲載されていませんし
そのような媒体に載せなくても地場で堅実な経営ができているところです。
一般にそれほど知られているわけではありませんが
これから新築住宅をお考えの方は
一度ご覧になってみる価値はあります。
新住協のハイレベル工務店
各地にありますから要チェックです。

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