社長ブログケヤキの木の下で
2020年7月15日
住宅の建設工事費 過去10年の推移 住宅医コラム
出典:住宅医リレーコラム(豊田保之2020.7.9)
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
来週には何とか梅雨が明けそうな気配です。
今週はその期待を持って我慢する週になりそうです。
梅雨が明ければ明けたでかなりの猛暑になりそうですから、
梅雨が恋しくなるかもしれません。
私が入っている(社)住宅医協会
理事の皆さんがリレーコラムを書いていて、
最新のものは豊田さん(住宅医協会理事/トヨダヤスシ建築設計事務所)が書いています。
内容は工事費の事で、
住宅を建てる時の単価がこの15年でどれだけ上昇しているかを
国交省のデータを基に解説しています。
2011年を100として
30坪、2000万円の家がいくらになったのか。
恐らく建築に携わる実務者でも予想外の数字です。
ただ、肌感覚としてひしひしと感じていたことが
実際の数値として出てきていて、
今更ながらに納得と言った所でしょうか。
デフレとか失われた20年と言われたり、
物価も新卒社員の給与も上がった気配がないのに、
住宅の工事費は密かに上昇していたわけです。
2011年に2000万ですから消費税は5%の時代。
税込みで2100万で建てられました。
全く同じ住宅を2020年4月に建てようとすると、
2000万x111.7%(デフレーター比率)+10%(消費税)
計算すると2457.4万になります。
一般に坪単価で表示する数字は税抜きで表示されます。
税金を含まない坪単価で言えば
2011年は2000万/30坪で66.6万/坪
2020年は2000万×111.7%=2234万
2234/30坪で74.4万/坪
税込みだと
2011年は70万(5%)
2020年は81.9万(10%)
豊田さんのグラフを見ると分かりますが
期間中の上下はあっても全体的には上昇傾向で、
この傾向は恐らく今後も続くと思われます。
職人さんの不足や高齢化
円が弱くなったことなど
様々な要因があると思われますが、
ある意味きちんとした住宅が建てられるようになったことも
一因かもしれません。
断熱材なんて入っていればいい から、
より性能の良いものをより厚く
気密なんて関係なし から、
壁の中に水蒸気を入れないように
サッシはアルミのペアガラスならなんでもいい から、
樹脂サッシ、LOW-Eガラス、世界標準のもの
換気なんて付いていればいい から、
熱交換式のものに
耐震等級なんて、基準法クリアの等級1で十分 から、
等級2.3へ
住宅が余るこれからの時代、
どんな住まいを建てるかはとても大切です。
子供たちにとって負債となるか資産となるかは
性能を見れば凡そ予想がつきます。
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