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社長ブログケヤキの木の下で

2021年2月8日

風が強いと・・寒い

​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日の午後は池田町で地縄張り。
地耐力調査の為に、ビニールひもで建物の外周を地面に書くことを言います。
測定ポイントは建物の四隅と中心。
地盤が柔らかく、地盤改良が必要かどうかを判断することになります。
地縄を張っていて気づいたのが風の強さ。
群馬の赤城おろしも有名ですがこの辺りは伊吹おろし。
事務所を出た時には風なんて意識してませんでしたが
現地について車を降りたとたん、
あららこんなに風が強いのかと
あわててジャンパーを羽織った次第。
さて、このような風の強い地域で求められるC値はでれくらいか?
つまり、隙間があれば強い風の影響を受けて漏気してしまいます。
せっかく暖かくした室内の空気も逃げてしまい、
外の冷たい風が入ってくることになるわけです。
例えば1種の熱交換換気システムを入れていても
隙間が大きければ熱交換されずに入ってくる空気もたくさんあるわけで、
せっかく入れた換気システムも宝の持ち腐れと言うことになります。
北欧住宅研究所の川本さんがもう10年以上前に
北海道住宅新聞に「漏気量を踏まえたQ値計算を」
ということでインタビューを受けています。
その記事の中に下記の表があります

北海道住宅新聞の記事より 北欧住宅研究所 川本氏作成データ
隙間の面積と風速、そして温度差によって、
第一種換気を使用していると
どれくらいの漏気があるかを計算したものです。
C値が1の時、風速6mの風が吹いていると、
温度差換気も合わせると0.402回/時の漏気が起きています。
北海道なので温度差換気の温度差が30度になっていて
0.1回/時となってます。

美濃地方であれば温度差は20度くらいですから
0.1回ではなくその半分の0.05回とすると、
漏気量は0.352回/時と言うことになります。
0.352回/時ならいいんじゃない?
いえいえ、
計画換気は0.5回/時で行われていますから
それに加えて0.352回です。
つまり熱交換されていない空気が、全体の41.3%入ってくることになります。
C値が0.5なら?
同様に計算すると26%が熱交換されていない空気と言うことになります。
C値が0.3でようやく17.5%
上の計算は風速が6mの時ですから
それなりに風の強いとき、
お住いの地域の平均風速は気象庁のデータで確認できますから
ご自分でも計算してみましょう。
因みに池田町に近い観測点の揖斐川町の2月の平均風速は2m
安全側で上の表の風速2.5M~で計算すると
C値が1.0の時25.3%が熱交換されていない空気となります。
つまり漏気している割合がそれくらいあります。
C値が0.5で14.5%
0.3で9.2%
一般的にはC値0.5以下が推奨されていますが
その背景にはこんな計算があるんですね。

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