社長ブログケヤキの木の下で
2021年4月30日
たかが0.8m2、されど…
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
最近TVでSDGsの事がコマーシャルの合間に出てくるようになった。
SDGs週間は確か9月だったと思っていたら
TBSがこのGWを挟んで、
地球を笑顔にするWEEKとしてSDGSを宣伝?している。
一般の方にSDGsが広がるのはそれはそれでよいことだけれど、
建築会社としても考えなければならないことがいろいろ出てくる。
もちろん省エネな住まいは当たり前として
以前もお伝えしたウレタンである。
ドイツでの取り組みを知ると
日本は一周りも二周りも遅れているのが分かるが、
実は紙太材木店でも局所的にウレタンを使っている。
配管周りやボルトの貫通部分であるが
もう一つはサッシの木枠廻りである。
サッシには四方に木枠を取り付ける。
最近は見栄えがいいとかすっきりしているとかで
木枠を付けないケースが多いが、
それは表向きの理由で実はコストダウンが目的ではないかと勝手に思っている。
この木の枠と柱の間に1センチから1.5センチの隙間が出来る。
サッシ四方の長さを合計すると隙間の面積が出る。
合計の長さが80mだとすると
80×0.01=0.8㎡の隙間
つまり断熱材の入っていない壁が0.8㎡ということになる。
0.8㎡と言うのは
1m×80センチの穴
壁の厚みが10センチ程度であれば
GWを細い棒で入れ込むことができるが、
付加断熱をしていると壁厚は20センチ以上で
1センチの隙間に奥行20センチで断熱材を棒で押し込むのは
やってみると分かるが、80m分すると一日がかりである。
ということで
ウレタンをこの隙間に吹き込むのであるが
SDGsである。
木枠に付着したウレタンは剥がせないから
遠い将来、住宅を解体した時にウレタンの付着した木材は
再利用できないので焼却か埋設処分…
つまり、SDGsではないことになる。
ドイツではサッシの性能を高めるために
サッシ枠に入れるウレタンでさえ分別できるように、
脱落ウレタンを使用しなければならない。
それほど遠くない将来、日本でも同じようなことになると思うと
この隙間の断熱をどうやるか?
だから、サッシ廻りの枠なんて必要ないんですよ
なんてのは窓面積が増えるだけなのでよく考えれば詭弁であるが、
知っていてそれを言う輩もいる。
ついでに言うとドイツ人に言わせれば
家中ウレタンで断熱なんてのはSDGsを考えれば狂気の沙汰
2つほどなんとかできそうなプランがあるが、
先ずは実験してみなければと思うこの頃である。
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