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社長ブログケヤキの木の下で

2021年6月7日

一丁目一番地

​​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
どんよりした梅雨空ですが
午後は晴れるとか
今週も天気予報は晴れが多いので現場サイドは助かります。
先週、
三省合同の「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」が開かれました。
以前お話しした、あいけんのセミナーで
東大の前先生が言っていた検討会です。
新建ハウジングが号外を出しましたが
あり方検討会での素案は

現行の省エネ基準の義務化
前先生の予見通り・・・・

まだ、最終案ではありませんから
義務化の時期やそこに至るロードマップなどは示されていませんが
民主主義とは誠に時間のかかる制度です。
一党独裁の権威主義的な国であれば
鶴の一声かもしれません。
国が省エネ制度を変えようとすると時間がかかるわけですが
失われた30年での国のスピード感を見れば
国の制度の変更を待っていては世界からは遅れてしまいます。
一方では温暖化ガスの排出制限は待ったなしで
2050年にはゼロ
2030年には2013年比で46%減を国際公約してますから
進む方向は既に決まっています。
高い目標を掲げながら
それを実現させるための制度の変更は亀の歩みですが
これから家を建てる方はこの部分を慎重に検討する必要があります。
耐震等級は1980年代に制度が導入され
以後何度も改定を繰り返して
新しい制度を満たしていない、以前の基準で建てられた建物は
「既存不適格」住宅
省エネ制度も一旦義務化が始まれば
以後は改定を繰り返して
順次、引き上げられていくのは目に見えています。
義務化は一丁目一番地で
2050年ゼロの錦の御旗がありますから
以後の改定はある意味現在よりやりやすくなります。
省エネだけではありません、
SDGs
ダイシンビルドの清水さんが
先日、解体工事が1000万と嘆いていました。
建てた住まいはいつの日にか解体されます。
それはあなたの代ではなく相続するお子さんの時代あるいは
お孫さんの時代かもしれません。
これからの住まいはリフォームを繰り返しながら
100年は使っていただく建物であるべきで

今までのように世代が変わるたびに家を建て替えるわけにはいきません。
社会や環境に負担をかけない家は
お孫さんの懐にも負担をかけない家となります。
お子さんやお孫さんが喜んで相続してくれる家か
相続するともれなく数百万の解体費用が発生する家か
耐震や省エネ性が低ければ更にリフォームで1000万以上かかるとなると
誰も買ってくれない、相続したくないのは目に見えています。
住宅で使う素材や建材が何であるかも
吟味する時代がすぐそこまで来ています。
どんな家を建てるかはあなた次第ですが
他人任せの家づくりではババを引くことになる時代です。

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