社長ブログケヤキの木の下で
2021年6月9日
暖房代、冷房代から考える断熱設計
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日、現場巡回中の車の車載温度計は34度。
現場で少し体を動かすだけで汗が噴き出てきます。
体が暑さに慣れるまでは、まだしばらくかかりそうです。
昨日は以前お話しした
旭化成建材のネオマアカデミー
鎌田先生が講師で
「暖房負荷から考える外皮設計の作法」
演題が堅苦しくて一般向けではありませんが、
簡単な言葉で言うと
「暖房代から考える断熱設計」
一般の消費者、あるいはこれから家を建てようとする人が知りたいのは
寒くないように暖房した時、いくらかかるの?
家が暖かい、寒くない、そんなのは当たり前で、
廊下もトイレもお風呂も寒くなくて家中暖かくして
いくらかかるの?
その「いくら?」は
そんな家に住んだ時の一冬の暖房費と
そんな家を建てるのに、の両方
今回の鎌田先生の話は
そんな家に住んだ時の一冬の暖房代がいくらになるかは、
断熱設計次第だから
それを知っときましょうという話。
逆に言えば
訳の分からない数字(Ua値)なんかより
暖房代が分かればいいんだから、
暖房費(暖房負荷)で家のレベルを分ければ
一般のこれから家を建てようとする方には一目瞭然じゃないの?
「家中20度で一冬暖房したらいくらかかるの?」を基準にすれば
誰もが理解しやすい、という訳です。
先般のあいけんのセミナーでの前先生や鎌田先生の話の時もそうですが、
今回の鎌田先生の話も
内容はどちらかと言えば講義に近いもの。
最近では多くの実務者の方がYouTubeなどで話されてます。
玉石混合で内容の薄いものも多いのであまり見ませんが、
データが充実していてエビデンスのあるものは目を引きます。
このように講義に近いもの(データとエビデンスがある)が無料で見られるのは、
一般の新築検討者にとってはまさに宝もの。
一般消費者の断熱レベルの基礎知識が向上すれば
それは日本の住宅建築のレベルの向上にもなります。
惜しいのは公開時間でほとんどが平日の昼間ですから
仕事中の方には難しいですが、
多くは申し込みをしておけばその時間に見れなくても
アーカイブ動画を配信してくれます。
諦めずにアンテナを張っておくといいでしょう。
Heat20のG2だから安心と思っている方も
一度その暖房負荷(暖房費)がどれくらいかは、
確認しておく必要があります。
あなたが思っているほど安くないケースも多くありますし、
QPEXで計算してみると
同じUa値でもレベル1からレベル3まであることは
多くの実務者が経験してます。
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