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社長ブログケヤキの木の下で

2019年11月27日

破風、鼻隠しにみる地産地消の時代

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おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先週の最低気温は1.4度の美濃地方
11月も残すところ数日ですから
いよいよ本格的な冬を覚悟しなければなりません。
大門の家では
鼻隠しと破風(はふ)が塗装されていました。
鼻隠しと言うのは上の写真を見ていただくと分かりますが
軒先の樋が取付く板と覚えておくと分かり易いです。
この家は切妻(三角屋根)なので
軒先だけでなく三角に見える屋根側にも同じような板がついていて
それを破風と言います。

一般の家の多くは破風や鼻隠しはサイディング
中には破風や鼻隠しを板金で巻いてしまう仕方もありますが
紙太材木店では木を使うケースが大半です。
和風の家に使われる破風は
桧や杉、米ヒバが多かったのですが
本格的な日本家屋でなければ
ピーラーと呼ばれる目の詰まった柾目の米松が使われます。
一昔前の和風の住友林業の家の破風や鼻隠しはピーラーが使われているので
どこかでご覧になっているかもしれませんし
伊礼智さんの設計の家でもピーラーはよく使われています。
問題はこのピーラーの価格
木材は体積で価格が表示されます、
つまり1m3あたりいくらと言う具合に。
4.5年前までこのピーラーの価格は
1m3あたり30万~35万だったのが
今では50万~60万
破風1枚のサイズが
長さ4m、幅20センチ、厚み3センチとすると
単純計算で
4x0.2x0.03x600000=14.400円
これは加工手間を含んでいない価格なので
それらと運賃を入れると2万円近くになります。
何故そんなに値上がりしたのか聞くと
いいものは中国が高値で買ってくれるので
それにつられて値上がりしたとか(本当か不明)
どちらにしても
これだけ値段が上がってくると
昔ながら桧や杉と言った
地域で調達できる材料も検討要素に入ってきます。
ピーラーの破風にピニー色のデザインは伊礼さんの定番?で
意匠系のアーキテクトビルダーの多くが使ってますが
これも一時の流行とみるべきで
住宅における地産地消の時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。


神戸町の家

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