社長ブログケヤキの木の下で
2024年5月8日
日経ホームビルダー
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日とは打って変わって
快晴で気持ちのいい朝です。
- 日経ホームビルダーが休刊して3年程になります。
名前の通り、住宅に関する実務者向けの雑誌。
住宅を設計する人には、大変重宝な雑誌でした。
建築知識のような
専門的な雑誌ではありませんが、
住宅の資材や施工方法等についても詳しく書かれていますし、
同時に個別の工務店では
検証するには時間がかかり過ぎたりする
各種のメーカーの資材の比較なども、
それほど忖度を感じさせず
記事や特集になっていました。
休刊に追い込まれたのも
それが原因かと言う設計者もいるとか。
建築知識ビルダーズやアーキテクトビルダーズなど
後継の雑誌もありますが、
それぞれの会社や編集者の個性が出ますから
日経ホームビルダーと同じと言うわけにはいきません。
- 住宅を検討される方は様々な情報を
SNSやネットで収集されますから、
使用している資材や施工方法についても
調べる傾向があります。
特に住まいの性能を意識される方に
多いように感じます。
ただ、ネット上では玉石混合の情報の中から
正しいと思われる情報を
抽出することになりますから、
それがなかなかの作業になります。
つまり、前段階の知識があって
広い海に漕ぎ出すのではなく、
なんのも準備なく
船に乗って漕ぎ出すイメージでしょうか。
帆の張り方も
オールの扱い方も
コンパスも無しで
新大陸を目指す!
設計者や営業担当者に
これはどうでしょう?と質問しても
その答えが客観的に正しいかどうかは、
その人を信じるかどうか次第となります。
- 学術論文などは発表の前に査読があり、
複数の研究者がチェックする体制ですが、
YouTubeやX、 - インスタなどのSNS上で発信される情報は、
ある意味言った者勝ちな情報で
このブログでもそうと言えます。
例えば、外壁の下地に使う防水紙は
何がいいのかを判断する時、
様々な選択肢があります。
- ・何も考えずホームセンターに行き
一番安いものを使う(防水紙などどれも同じ) - ・建材店のおススメのものを使う(いつもの付き合いから)
- ・自分でネットで検索、メーカーのカタログで判断する
(メーカーならウソは言わない) - ・各種ある防水紙の情報をネットで検索し
リストにしてそれぞれの仕様を分類し、比較検討する
- 一般の家を建てる方が防水紙の検討する期間は、
情報収集から設計までせいぜい6か月から1年程度。
実務者はそれが仕事ですから
検討する人はいつも情報収取しますが、
実務者でも何も考えない人はいっぱいいたりします。
あなたがそれなりに勉強していなければ
なにも考えていない人
あるいはちょっとだけ考えた人に当たる確率は、
かなりあると考えていいでしょう。
- 防水紙については
JBNの環境委員会の足立さんが
以前から取り組んでいますし、
日経ホームビルダーの2021年1月号にも
「目指せ」30年超ノーメンテの外皮」で - 詳しく書かれています。
休刊ですがネットでバックナンバーが取れますし、
最近では必要な記事だけを
数百円で販売する会社もあります。
外壁の透湿防水紙に何を使っているか
それを住まい手自身が調べるだけで、
設計者やHM、工務店の姿勢が分かります。
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