社長ブログケヤキの木の下で
2016年3月25日
無垢の造作材の魅力
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は0度の美濃地方
氷は張っていませんがかなりの寒さ
もうすぐ4月で、桜も開花したのにと思わずにはいられません。
さて、本日は久々の現場レポート
会社の加工場と言っても裏の工場なんですが
近藤大工さんが建具の枠の加工をしています。
大手ハウスメーカーと言った量産住宅会社だけでなく
多くの工務店や設計事務所では
サッシの窓枠や、室内の出入り口の枠には
木目模様の塩ビシートやオレフィンシート貼りのものが一般的
そんなものは嫌だけど
価格も考えねばというところはウッドワンの
パイン系の無垢材
それでもというところは
杉やスプルース、米栂を大工さんが加工して作ることになる。
量産型住宅に使ってある
塩ビシートやオレフィンシートは
木に貼ってあるのではなく
MDF、つまりダンボールのようなものを圧縮整形したものに張ってあって
それを作っている工場に何かがあると現場に材料が入らない!
というわけで
現在、パナソニックの建材の納期は5月中旬とか
内部の造作材(枠、フローリング、建具など)に限らず、外部のサイディングと言った
工業製品はほとんどが大手の建材メーカーが作っているわけですが
常にデザインや形、素材自体も変わっていき
3年から5年もずれば廃番商品
10年経って何かの理由で交換しようにも
同じものはありません、ということになります。
家を長く、経済的に使うには
住んでいる地域で容易に材料が手に入り
近所の工務店や大工さんが手に負へる構造でなければなりません。
30年、40年経っても地域の無垢の木材であれば
手に入らないということは考えられません。
イニシャルコストとの兼ね合いもありますが
何の疑問も持たずに
量産型住宅会社の勧められるままの材料を使う。
それらの会社は彼らにとってベストな材料を選択をしているわけで
あなたにとってベストな選択かどうかはあなた自身が考える他ありません。
生産性だけを最優先で作られた住宅には限界があります、
昔からの手仕事をもう一度見直して見てもいい頃なんじゃないでしょうか。
築2年の木製手摺
(大福町の家)
ウレタンやニスを塗ってるわけではありません、
自然な艷です
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