社長ブログケヤキの木の下で
2010年10月13日
ホットプレート
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
川辺町のO様邸、
外構工事が始まりました。
今月末には完成です。
中では最後のオイル(荏油)塗り
トイレの杉の腰板で比べてみましょう
柱の左の板は荏油を塗った板、
右はまだ塗る前の板です。
源平(げんぺい)という
杉の赤身と白太が交じり合った板ではなく
赤身の板ですから落ち着いた色合いになってます。
手前の床においてあるのは
ホットプレート
通常、自然の油は常温では粘りがでます。
それをそのまま板に塗ると
なかなか染み込んでくれませんし、
同じ分量でも塗れる面積が
非常に少なくなります。
ところが、ホットプレートで暖めると
荏油はサラサラになり
まるで水のようになります。
染み込みもよく、
とても楽に塗ることができます。
無垢の家具や床、柱などは
湯煎にかけて暖めてもとても塗りやすくなりますから
一度試してみてください。
40~50度で十分です。
最後は床
檜の無垢の床板です。
奥の建具の手前2枚の板が
既に荏油を塗ったところです。
まだ塗っていないところは
ピンクの色をしていますね。
ずっとこのピンク色の床がいいという方は
WPO仕上の縁甲板という
合板のフローリングがありますので
そちらをお使い下さい。
荏油を塗ると上のような色合いになりますが
年を経るに従いあめ色に変わり、艶も出てきます。
50年も立て茶色に近い色合いになり、
きちんと手入れされてれば、
70年後にはほぼ黒に近い艶のある色になります。
100年後でも普通に使って頂けます。
WPO仕上げではおそらく30年後には張替かもしれません。
どちらにしても
きちんと手入れをすることで
美しさも耐用年数も違ってきます。
今はいろんな建材がありますが、
手入れする事で応えてくれる材料を使いたいですね。
それでは
皆さん、また明日。
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