社長ブログケヤキの木の下で
2010年7月21日
お座敷の天井の折り鶴
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今日も朝は気持ちがいいですね、
昨日の夕方から夜にかけては
昼間より一段と蒸し暑くて
昨夜はついに除湿にして寝ました。(朝まで)
非常に快適でしたので、
これからは我慢せずに除湿にして寝る事にします。
さて、川辺町のO様邸
お座敷の床の間工事も終わり
天井の板を貼る作業も終わりました。
この天井は竿で天井の板を支えてあります。
竿天井、いなご天井とも言いますが
ちょっと気をつけなければならないことがあります。
先ずは、和室の天井をご覧下さい
なにか天井からぶら下がってますね。
横から見るとこんな風になってます
そうです、折り鶴です。
工事中の現場で遊んでいるわけではありません、
これにはちゃんと理由があります。
昔からお座敷の竿天井を貼るとこのように
お施主さんに鶴を折ってもらい
天井から吊るしました。
実は竿の木も天井板も杉なのですが
天井板の取り付け工事が終わると
この杉の匂いに惹かれるのか、
竿にハエが止まるようになります。
不思議な事に天井板にはあまりとまらず、
竿にとまります。
するとハエのとまった所に
直径2ミリほどの黒いシミが付きます。
拭いても取れません。
糞をしているのか、何かの体液を出しているのか
汚れを擦り付けているのかわかりません。
ご自宅のお座敷の天井を一度ご確認下さい、
無垢の杉の天井板で、竿があれば
黒いシミが何ヶ所か付いているかもしれません。
さて、このように折り鶴を天井からぶら下げておくと
不思議な事にハエは天井ではなく
この折り鶴にとまります。
そして、この鶴に黒いシミを残していくのです。
別に鶴でなくて、
短冊のようなものでも構わないのですが
昔の人は鶴を折って吊るしていました。
風情があっていいですね。
お引渡しをするまで、
鶴がお座敷の天井を舞っています。
鶴の仕事の結果はこちら
それでは、
皆さん、また明日。
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