社長ブログケヤキの木の下で
2016年2月15日
杉板塗装 ウッドロングエコ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
久しぶりの塗り物工事
今回はウッドロングエコ
杉板を外壁に貼るのでその塗装です。
事前に塗っておくのは板貼り塗装のポイント
板を貼ったあとに塗ると
乾燥して板の幅が収縮して狭くなった時に重なっている部分が
塗られていないとなるわけで
板張り前に塗っておかなければなりません。
今回は現場スペースが十分にあるので
敷地いっぱいに広げて塗ってます。
普段は会社の工場で塗るのですが
運搬も二度手間になりますから
現場で塗れるのは楽チン(^_^)
どんな色になっているかを比べてみると
左が塗る前
塗った後
塗った当初は透明なのでわかりませんが
少し時間が経つと変色していきます。
杉の成分とウッドロングエコの成分が化学反応を起こして変色していきます。
侘寂に通じるいい色合いで、
立てかけてみると違いがよくわかります。
赤身の多い岐阜県産の杉板
西方先生命名の「秋田赤ナマハゲ杉板」も魅力ですが
今回は県産材が指定なのでこの板、
秋田の杉板に十分対抗できます。
杉板の経年変化は条件によって様々
ライトグレーもあればブラウンもあり
紫外線と雨の影響が大きい
であれば
自然に任せると言うのもひとつの方法ですが
そこは住まい手の気持ち次第
粟野の家ではレッドシダーを無塗装で仕上げましたが
今回の杉板はウッドロングエコ
共通するのは
どちらとも木表の荒挽きの面を外にして仕上げていること。
(プレナーをかけて平滑に仕上げてありません)
板張りの外壁に積極的な保護処理は不要と考えます。
防火のための下地を張りますが
サイディングのように15年でコーキングの打ち換え
20年で再塗装、30年で張替え
なんてことはありません。
50年、何もしなくてほっておいても大丈夫
京都や高山といった古い町に行けばわかりますし
今でも田舎ではそんな板貼りがご覧になれます。
100年何もしてない(^_^;)
紙太材木店の板貼り外壁
地面に近い部分は跳ね上がった雨に当たりますから色が淡いグレー
雨に当たらないところはコゲ茶
軒の出も普通で深くありません。
下地の防火対策さえしてあれば
長い目で見れば杉板外壁がお得
デザイン的にも長期の視点に耐えうるものです。
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