社長ブログケヤキの木の下で
2020年4月20日
空気を循環させるリスク
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今週は寒の戻りで寒くなるとか
今しばらくマキコには働いてもらわなければなりません。
2か月ほど前、
ダイアモンドプリンセスの空調設計についてお話をしました。
船室内の空気は常に換気されていますが
省エネ設計でキャビン(船室)の新鮮空気は30%
残り70%は船室内の空気を循環させて使用しているというものです。
エアゾル感染が起これば
汚染された空気が循環使用されているのですから
感染が広がるのは目に見えています。
で、これは豪華客船だけの話と思ってましたが・・・
上の図は岐阜市のHPに出ている
AHU(エアハンドリングユニット)のシステム図ですが
赤丸のところで排気に向かっていた空気が
なんともう一度、空気調和機の中に戻されて
取り込まれた新鮮外気と一緒にされています。
これは
ダイアモンドプリンセスと同じ・・・
岐阜市の資料ですから
船用じゃないことはお分かりいただけると思います。
恐らく、ある程度の規模の商業施設や公共の施設では
こういった設計がなされていると予想されます。
もちろん、恐らく岐阜市だけではなく
近隣の自治体も岐阜市に倣えでしょう。
確かに、
一度温めた空気や、涼しく冷やした空気をそのまま捨ててしまうのは
もったいない
で全熱交換器で熱と湿度を交換しているけれど
それだけじゃ足りないから
捨てる空気をもう一度、再利用するというわけです。
コロナが無ければ注目されることのなかった換気、
暮らし易く、居易く、ストレスの少ない温熱環境にするため
様々な工夫がされています。
この空気の循環もその一つですが
換気の基本は一方通行、
汚れた空気は速やかに出て行ってもらうことが大切です。
暖かさを持っているから、
水蒸気を持っているからと言って
循環させてはいけません。
いろんなものが一緒に循環することになります、
もちろん、ウイルスもです。
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