社長ブログケヤキの木の下で
2025年6月18日
やむを得ない場合ダクトレス
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
気持ちのいい朝です。
日中は37度が予報されてますから
暑さに慣れていない体にはかなりの負担になりそうです。
工務店は現場が基本ですから、
暑さには要注意の日になりそうです。
最近のみはりん坊(温湿度計)には、
WBGTアラームついてますから現場では重宝します。
- 昨日会社に帰ると机の上に、
ダクトレス全熱交換機の - カタログと名刺が置いてありました。
ダクトレス全熱交換機と言うのは、 - 壁付けの換気扇ですからダクトの配管が不要です。
工事がお手軽に済むということで、
それなりの需要があります。
2台がワンセットで
一方の換気扇が60~70秒くらい
給気をして室内に外気を入れ、
同時にもう一方の換気扇は
同じ時間排気をするというものです。
それを交互に繰り返して換気をします。
空気はその換気扇の中を
行ったり来たりするのですが、
ハニカム状(蜂の巣)になった
セラミックの中を空気が通ります。
その空気が通る時に、
空気の水蒸気と熱をセラミックに付着させます。
- 例えば夏、
60秒の間に室内のエアコンで除湿され
冷やされた空気の水蒸気と熱が、
セラミックの中を通ってセラミックを除湿、冷却します。
そこに60秒後、
水蒸気と熱を帯びた外の空気が入ってくるのです。
セラミックは既に60秒の間に
冷やされ、除湿されています。
外の空気はセラミックの中で、
熱と水蒸気を奪われて室内に入ってくるという訳です。
それを60秒の間隔で
交互に繰り返すという換気方式です。 - 2台ワンセットで30坪程度の家であれば
3~4セット設置でしょうか。
- 機能を聞くと良さげに感じますが、
以前から言われているのは
60秒間で出入りする空気は
換気扇の周囲だけで出入りしているのではないか?
空気に色は付いていませんから、
入ってきた空気が室内にどれだけ広がっているのか
見えるわけではありません。
出ていく空気も、 - どれだけ出ていったかは分かりません。
カタログにはセットで
1時間に72.6m3給気とあります。
1時間に72.6m3なので
60秒(1分)に 1.21m3です。
トイレの換気扇
排気量は55m3/h前後
1分間に0.91m3排気します。
1畳のトイレの気積は約3.16m3
3.16÷0.91=3.47
計算上は約4分でトイレの中は
匂いのない空気になるはずですが、
多くの家庭ではそうではないのではないでしょうか。
空気に色は付いていませんから
見ることはできませんが、
臭いはある程度分かります。
家の中で焼肉やカレー
あるいはコンビニ弁当を食べた時、
どれだけの時間で匂いが無くなっているか?
- ダクトレス全熱交換機を
設置されている方にお聞きすると、
どれくらい時間がかかるか教えていただけます。
もともと欧州が発祥ですが、
ダクトが通せない場合など
リフォームが主体の製品と言うのが仲間内の認識。
計算上はちゃんと換気が出来ていて、
確認申請も何の問題なく通ります。
でも、知り合いのなかで
新築で使っている工務店や設計事務所を私は知りません。
リフォームでダクトが通らず、
やむを得ない場合が大半です。
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