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社長ブログケヤキの木の下で

2011年12月14日

空気の攪拌 サーキュレーター

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
週初めには今日は雨の予報でしたが
昨日晴れに変わりました、
なんだか得した気分の朝です。
さて昨日事務所の
床、壁、天井の温度分布をお知らせしました。
事務所の中、
温度計のかかっている床から1.5mで24度
床は20度、天井は29度!
天井、時には30度も珍しくありません。
皆さんのご家庭ではどうでしょうか?
エアコンで22度設定で暖房した場合
床19度
床から1mで20度
天井22~24度ぐらいでしょうか。
エアコンでは足元が暖かくなるまでには
数時間かかりますから
エアコンと同時に
足元用にファンヒーターを使っている家庭が
かなりあります。
また、居間が吹抜けで
リビング階段の家庭は
階段を伝って冷気が下りてくるのが
手に取る様に分かりますし、
掃出しサッシの床面に手を置くと
ガラス面から冷たい空気が噴出してくるのも
ご存知のはずです。
エアコンの温度設定をかなり高めにし
ファンヒーターを点けて
なお数時間しないと
足元まで暖かくなりません。
ご自分の今までの体験と
既に家を建てた人から聞いた話から
断熱不足?
と考えがちです。
ですから
セルロースファイバーや羊毛といった
断熱材に目が行きがちですが
上の事象のかなりの部分は
気密不足が原因(ガラスの冷気はちょっと違います)
つまり冷たい隙間風がどこからとも無く入ってきて
暖めた空気と入れ替わっています。
暖められた空気は
部屋の上部に上がり
温度の低い空気は床面にたまります。
エアコンは床から2.3m近辺にありますから
温度設定22度にしておけば
床面が18~19度でも
エアコンの周りが22度なら
そこでストップ
相変わらず床面は18~19度
ファンヒーターが欲しいということになります。
1時間当りの
床、壁、天井から逃げていく熱
漏気によって逃げていく熱
換気によって逃げていく熱
これを合計した熱を上回る熱量を室内に与え続けなければなりません。
例えて言えば
お風呂の栓を抜いていて
同時にお湯を入れている状態
栓の穴が大きければ大きいほど
大量のお湯を入れなければなりませんし
栓の穴が小さければ
少しのお湯を入れるだけで済みます。
栓の穴を小さくする方法は大きく分けて3つ
断熱材を厚くする
サッシのガラスのU値のいいものを使う
気密性能を上げる
でもこれは数字上のこと
当然の前提として
「きちんと施行する」ことが大事ですが
ここのところは一般の方には分かりにくいですね、
きちんと施行されているかどうかは
何を使っているかより大事です。
さて、寒い家で
床と天井の温度差が5度以上ある
エアコンとファンヒーターを同時に使っている
といった家では
サーキュレーター
(わざわざ買わなくても扇風機でOK)
を使うと足元がもう少し暖かくなります。
これは紙太材木店の事務所で使っているもの
(でもこれは冷房の無い部屋に冷気を送るために使っています)
12.14.2011.jpg
吹抜けのある家ではこれでしょうね
12.13.2011 008.jpg
事務所では2台のシーリングファンが周っています
これを回すと床、壁、天井が
24度~26度で安定します。
年内の今の時期は
マキコDXの熱出力が膨大ですから
床~天井の温度差があっても
床面が寒いことがありませんので
あまり回しません
もっと寒くなってから回り始めます。
断熱材
種類や厚さはいろいろありますが
断熱材で一番重要なことは
施行精度
どんなにいいものを使っても
カタログ値がでる施行でなければ
意味がありません。
気密も同じです。
それでは
皆さん、また明日

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