社長ブログケヤキの木の下で
2015年6月19日
HEAT20をもう少しわかり易くすると
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は気密の勉強会でした。
取引先の建材屋さんの主催で、
講師は日本住環境の方。
百年の家プロジェクトの内容に
ようやく追い付いてきたというところですが
初歩的な内容でも2時間程の勉強会では
初めて聞く人には全て理解することは難しいかも知れません。
さて、
その勉強会の中で
講師の先生が触れていたのがHEAT20
以前にもこのブログで何度かご紹介していますが
言葉だけの説明ではわかりにくい
というのが昨夜の講義で判明いたしました(^_^;)
簡単な表にしてみましたのでご覧下さい。
上の段が平成4年基準と一昨年改正された
断熱性能の等級です。
地域区分の番号がふってありますが
1は北海道 2は北東北三県(青森、秋田、岩手)
この美濃地方は5と6に該当します。
5が中濃、東濃地域
6が岐阜や大垣などの西濃地域ですが
詳しくはこちらをご覧下さい。
下の段がHEAT20が推奨している各地域の断熱性能で
グレード1(G1)とグレード2(G2)の2種類あります。
2種類あるのは現況の日本の住宅業界のレベルにあわせてあるため。
多くのHMで実現可能なレベルを二つ示していますが
1と2があるということはまだ示されていませんが
3も可能性があると思った方がいいでしょう
G2でさえ2030年のゼロエネに比べればまだ性能的には不足しているのですから・・
ということで
表を見ていただくとわかりますが
HEAT20が推奨しているこの美濃地方の断熱性能
なんと現況の基準である
平成25年基準の北海道地域と同じなんですね。
日本の断熱性能の改訂がどのように行われてきたかは
下の表を見るとわかります。
この表を見て
平成25年基準の改訂が最後で
もう今後は行われないと思う方はいるでしょうか?
HEAT20は今後の改訂の、その先取りをしていると見る方が自然でしょう。
なししろ執筆している人たちが
今までの基準作りに深く関わってきた人たちなのですから。
HEAT20は
この美濃地方でこれから家を建てる方の
断熱性能のひとつの基準を示していますが
この基準でさえクリアすれば良いという目標基準ではなく
最低基準と見るべきだと思いますが
皆さんはどうお考えになるでしょう?
高額なローンを組んで
15年後には断熱性能の既存不適格住宅では
あまりに虚しいものがあります。
これではいつまで経っても社会資産となる住宅ができません。
現況の北海道で建てられてる住宅が
こちらの住宅より高額だという話はありません
現に北海道では普通に建てられているのですから、
美濃地方で建てられない訳はありません。
美濃地方で
これから家を建てる予定の方と
建築する側(HM、工務店、設計事務所)の意識次第でどうにでもなりそうですね。
Category
- 家づくりのたいせつな話(513)
- 雨漏れ(25)
- 高性能 省エネ(413)
- 温熱環境(207)
- 雑記(252)
- 新住協(新木造住宅技術研究協議会)(36)
- 室内環境(36)
- MOKスクール(28)
- 紙太材木店の考え(91)
- 建築巡礼(36)
- レイモンド(3)
- 耐震のこと(32)
- 手仕事 道具 機器(93)
- 断熱のこと(88)
- イメージ 仕上がり(72)
- 暮らし(176)
- 古い民家の再生(80)
- 経年変化(7)
- イベント情報(27)
- 換気(25)
- 結露(29)
- インテリア(20)
- メンテナンス(6)
- 紙太材木店の仕事(2)
- 素材(66)
- サッシの性能(51)
- 料理(141)
- 室内環境と健康(15)
- 庭造り(2)
- リフォーム(55)
- 現場レポート(184)
- 性能とデザインのバランス(17)
- 耐久性(3)
- 住宅医 ぎふ木造塾(22)
- 造作家具(25)
- 本の紹介(40)
- ZEH(3)
- 百年の家プロジェクト(45)
- 薪ストーブ(48)