社長ブログケヤキの木の下で
2015年9月30日
Q値、UA値だけでは冷暖房費を見誤ることに
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は寒いほどの美濃地方
事務所の中は22度ですが外は15度
中津川や高山は10度程度ですから
いよいよ秋本番といったところ
事務所がそんなに暖かいのは
建築当時、余っていた断熱材をいれまくったというのもありますし
パソコンx5やコピー機、プリンターx2、停電防止機器x2、冷蔵庫など
事務所内で発熱している機器が多くあります。
それに東側の窓からは眩しいほどの朝日が入っています。
一般的には住宅の暖かさを見るひとつの指標がQ値
最近ではUA値に変わってますが
住宅初心者の方はとかくこの値だけを見がちです。
頭で紹介した事務所内は22度、外は15度
この温度差のことを自然温度差と言います。
この事務所の場合何も暖房しなくても7度の差があることになります。
自然温度差に大きく影響を与えるのは断熱性と日射
今の時期だとまだ日の出はそんなに遅くありませんから
6時半でも結構な日射が入ります。
つまり、Q値やUA値は熱損失でいわば家から逃げていく熱
そこにばかり目を向けるのではなく
日射取得熱(入ってくる熱)を考えましょうということです。
そのバランスを考えないと
例えばQ値が1.0の家と1.2の家を比較して暖房費を計算すると
Q値1.0の家の方が余計にかかっているなんてこともありえるわけです。
お日様の熱は馬鹿にできません。
特に太平洋側で冬季の日射が期待できるところでは
その差は大きくなります。
ともすればQ値やUA値に目が向きますが
その値を知る目的は暖房費や冷房費といった
冷暖房負荷がどれくらいかかる家なのかということのはずです。
住宅初心者の方々
Q値、UA値の次は
年間冷暖房負荷がどれくらいかかる家なのか
(年間の暖房費と冷房費)
自然温度差はどれくらいある家なのか
(暖房しなくても室外との温度差が何度あるか)
次のステージが待ってます(^_^)
熱損失係数や熱貫流率だけで満足していては
勘違いすることになります。
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