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社長ブログケヤキの木の下で

2015年9月23日

エアコンと薪ストーブの一次エネルギー消費量比較 1

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
世間一般の方は連休ですが
住宅業界はサービス業的なところがありますから
恐らくほとんどの会社は営業しているんじゃないでしょうか
現場も動いて職人さんも働いてますから当たり前ですね。
さて、
以前一次エネルギーのことに触れました。
ほとんどの方にとって一次エネルギーと聞いただけで
耳がふさがるかもしれませんが
これからの家づくりには深く関係しますので
できるだけわかり易く話しますから
お付き合い下さい(^_^)
現在の平成25年省エネ基準から
一次エネルギーの消費量が規定されるようになりました。
一次エネルギーというのは
牛肉になる前のとうもろこし
牛肉1kgを得るのにとうもろこしが11kg必要ですが
電気という便利なエネルギーを得るのには
石炭や天然ガスと行った自然のエネルギーを加工したり燃やしたりして
別の形のエネルギーに変換する必要があります。
簡単に言えば自然から直接得られるエネルギーを1次エネルギー
そのエネルギーを変換したり加工したりして得られるエネルギーが二次エネルギー
ということになります。
さて、そうなんです
つまり今現在建てられている住宅は全て一次エネルギーが計算されていて
ある基準以下になる家しか確認申請が下りない
つまり建てられないんです。
規定されてるのは6項目
暖房設備
冷房設備
換気設備
照明設備
給湯設備
その他(家電等)
これらの設備には国が定めた基準となる一次エネルギー消費量[MJ/年]が規定されているんですね
設計された住宅はそれを上回っちゃダメなんです。
ご存知でしたか?
今、住宅を建てるのは自動車の排ガス規制と同じように
エネルギー消費量が過大になる家は建てられなくなってます。
排ガス規制でもそうですが
ほとんどの人は自動車を買うときにそんなこと気にもしません。
住宅の一次エネルギーも意識されることはほとんどないでしょう
車は5.6年、長くて7.8年で買い換えますからOK
でも住宅は一度建てたら一生もの
いえ、これからの時代は子供、あるいは孫の代まで
そう考えるとどうでしょう
ちょっと意識しないと、という気になりました?
排ガス規制も30年前に比べれば格段に厳しくなってます
段階的に引き上げることを繰り返して
今の規制値になってますが、
2030年にゼロエネルギー住宅を一般化するつもりの国も
恐らく同様のことをしてくるはずです。
EUでは既に2020年に全ての新築建築物がゼロエネルギー住宅でなければ建てられなくなりますから
ゼロエネは世界的な流れと言っていいでしょう。
いま国の基準をギリギリクリアとすると
数年後の改訂基準でNGは必至
世代が代わるたびに家を建てるのは
国としては景気やGDPにはプラスですからウエルカム
でも、
個人の資産として考えると
世代が代わるたびに数千万の借金をすることになります。
性能の優れた家を継げば、家を建てる数千万の借金はないわけですから
生活の質もずいぶん変わるんじゃないでしょうか
住宅貧乏をどこで断ち切るか
これからの家づくりではそれが問われます。
本日は電気のPEFについて書くつもりでしたがたどり着けませんでした(^_^;)
Primary Energy Factor(一次エネルギー換算ファクター)
エアコンと薪ストーブの一次エネルギー消費量比較は次回お話しします。
2015-0923 004.JPG
紙太材木店の今年の冬用の薪棚 

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