社長ブログケヤキの木の下で
2018年11月26日
銀行が担保価値の低い家にいつまで融資するのか?
日経Biz Gateより
おはようございます
紙太材木店の田原です。
週末、前回お話しした工務店と設計事務所の方が住まい手の方と来社
いろいろ話していて分かったのは
その地域ではそもそも高性能な住宅に対する需要がない
4地域なので温暖地とは言えない寒い地域だけれど。
そして、需要が無いのは
恐らく住まい手側の人たちが高性能な住宅と言うものを知らないから
或いは高断熱、高気密という使い古された言葉に期待をしていない
つまり、そんなことをしても暖かさは変わらないと思っているから
のように感じました。
今朝のNHKのニュースでもヒートショックで亡くなる方が
交通事故で亡くなる方の何倍もいるということを報じてましたが
対策の映像は浴室暖房機・・
しかしヒートショックの原因は住宅の断熱性が低いことにより
室間の温度差が大きいことによるもの
対策の本質は住まいの断熱性を高める事ですが
多くの人が従来の中途半端な自称「高断熱、高気密」から
そんなことをしても暖かくないと思っている。
それは住まい手だけでなく、設計者や工務店と言った実務者も同じで
言葉を換えれば誰もが負のスパイラルに陥っているわけです。
一部の住まい手がそのことに気づき
より性能のよい家を求めても
自称「高断熱、高気密」は
建てたことがない
建てたけれど言われるほど暖かくない
そこまでしても効果は限定的でしかなかったとなるわけです。
住宅は多くの場合ローンが利用され
銀行が建設資金を長期にわたって負担します。
つまりお金を貸す替わりに住まいに担保を設定するのですが
不思議なのは冬は寒くて、夏は暑い性能の低い家
つまり、リビングと浴室や脱衣室の温度差が6度も7度もあるような家に
(ヒートショックの可能性のある家)
担保価値があると思っていることです。
思っているから何千万も融資をするわけですが
それってよく考えると摩訶不思議なことで、
NHKと同じく浴室暖房機を設置すればOKと考えているとしか思えません。
しかし、ある意味この歪な融資がいつまでも続くと思わないほうがいいでしょう。
地方銀行の4割が赤字の時代、何百万戸も空き家が予測される時代
銀行が担保価値の低い家にいつまで融資するのか?
それは住まい手や実務者の意識だけで変わるものではありません。
時代の大きな流れがどちらの方向に向かっているか知る必要があります。
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