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社長ブログケヤキの木の下で

2019年3月15日

長期優良住宅の認定よりも維持管理の積み立て

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おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝も薄氷の張っている美濃地方。
鵜沼山崎町の家の二日間にわたった建前が昨日終了しました。
初日の天気は朝の8時から雨、
しかもとても冷たい氷雨です。
8時半にはあがりましたが寒さは一日続きました。
二日目の朝は起きみると屋根に雪が積もっているではありませんか。
天気予報ではそんなこと言って無かった…
2日間の建前で大工さんの延べ人数は24人。
普通の家の屋根に比べてかなり手間がかかります。
完成予定は10月ですから、もう少し肌寒くなってるかもしれません。
さて、国交省が長期優良住宅の認定基準の見直しを進めているようです。
大手のHMは型式認定を取ってますから
特別な申請や手間がかかることはありませんが、
型式認定なんて取れない中小工務店は
注文住宅ですから建てる住宅毎に申請をしなければなりません。
でもこの申請の事務手続きが煩雑なんですね。
提出書類の枚数は数多く、
出向かなければならないところもあります。

私の友人の工務店などは
長期優良住宅の基準を標準でクリアしてますが、
認定の取得は住まい手の判断に任せています。
つまり、認定取得にそれなりの費用が掛かるわけです。
彼にとっては普段当たり前に建てている住宅を、
国が長期優良住宅と認定してやるからお金を払えと言われているようで
どこか気持ちの上で釈然としないんですね。
そんな工務店は実はかなりあります。
実際、工務店の建てる住宅で長期優良住宅の認定を取っているのは2割に満たない数です。
それに比べて大手のHMは8割ですから
この数字だけを見ると技術力や性能に大きな差があるように見えますが、
実際はこの数字ほどの性能差はありません。
ただ、住まい手に取って税制上の優遇措置などもありますから、
性能よりもそちらに目が向いているというのが実態ではないでしょうか。
ただ、長期優良住宅にするかしないか
認定を取るか取らないかにかかわらず
意識していただきたいのは、
修繕費用あるいは維持管理費用です。
どんな住まいでもメンテナンスが必要で
ドイツでは月に1.6万円の積み立てを見込むと聞いたことがあります。
年間におよそ20万弱ですから10年で200万円です。
日本では住まいは一度建てれば終わりで
維持管理のための積み立てをしている方というのを聞いたことがありません。
(中にはちゃんとされてる方もいると思うのですが)
外壁にしても設備機器にしても
あるいは内装にしても必ずメンテナンスをする時期が来ます。
早めの手入れが長持ちさせる秘訣であることは世界共通です。
これまでの戦後の家はどちらかと言えば壊して建替えが主流でしたが
これからの家はそんなに簡単に建替えしなくなるんじゃないでしょうか。
きちんと毎月積み立てをすることが
個人の資産を守りことにつながります。
長期にわたって優良住宅だから維持管理もしなくていいわけではありません。
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