社長ブログケヤキの木の下で
2019年4月24日
基礎断熱のシロアリ被害 日経HB
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
雨模様の空ですが
筍には恵みの雨
まだ5cmほどしか顔を出していませんが
今日、明日の雨で金曜日頃には初物がいただけそうです。
今月の日経ホームビルダー
読みどころは満載なのですが
気になった記事は
「基礎断熱の蟻害が構造体に」
日本しろあり対策協議会が出した資料を日経がまとめたものです。
断熱と言うのは
床、壁、天井・屋根に施工しますが
床板の裏に断熱材を取り付ける床断熱の場合と
基礎コンクリートに取付ける場合があり、
基礎コンクリートに取付けた場合を基礎断熱と言います。
その基礎コンクリートに取付ける場合も
基礎の内側か外側で分かれています。
工務店やメーカーの考え方によって
どの断熱手法になるかが決まります。
で、記事にはその基礎断熱をした場合の
しろあり被害の状況が地域区分ごとにまとめられています。
地域区分と言うのは
北は北海道から南は九州、沖縄までを
寒さの度合いによって分けてあります。
基礎断熱で被害を受けた時
断熱材の取付位置による違いは
基礎の外に付けた場合が30%
内側に付けた場合57%
残りは不明
この数字だけだと
内側に断熱材を付けたほうが危ないと感じるかもしれませんが
実際に内側と外側で断熱する割合(2:1)とほぼ同じなので
断熱材の取付位置を問わず被害が発生していると見ていいでしょう。
被害を受けた6割以上が1階の土台や柱、
2階以上まで蟻害が及んでいたとありますが
これらの住宅は防蟻処理がしてなかったのか?というと
べた基礎で基礎断熱をしているのですから
ここ10年ほどで建てられた家ですから
それなりに防蟻対策はしてあったと見ていいでしょう。
基礎の外に断熱材を取り付ける場合は
防蟻剤入りの断熱材を使うのは常識ですし
コーキングも防蟻剤の入りのものあります。
断熱材を型枠に貼り付けて、コンクリートを打ち込みますから
断熱材とコンクリートは密着してますが
それでもその断熱材とコンクリートの境界面から入ってきますから
防蟻剤入りの断熱材も完璧ではありません。
新住協の仲間も防蟻断熱材の基礎外断熱で被害を受け
外側の断熱材を次々に剥がして補修をしたと言ってました。
結論から申し上げると
相手は生物なので
完璧な防蟻対策は無いと見ていいでしょう。
もちろん必要な防蟻対策は取らなければなりませんし、
実際その効果も大いにあると思われますが
それでもそれを潜り抜けて侵入してくるシロアリもいるわけです。
ハエはどこにでもいますがシロアリも地面の中のどこにでもいます。
ハエが入ってこないようにある程度の対策は取りますが
家中薬剤を撒く人はいません、
入ってこればハエたたきかキンチョールでしょう。
シロアリに対しても備えはして
それでも入ってこれば処理をして、
傷んだ部分の補修をする。
と言う覚悟でいいんじゃないでしょうか。
あまり神経質になると
薬剤に頼ることになります。
シロアリの専門家の話を聞きたい方は
こちらをお訪ね下さい。
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