社長ブログケヤキの木の下で
2020年6月17日
つまり、脳みそに汗をかけと…
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
梅雨なのに快晴で気持ちのいい朝。
偶に晴れたら丸儲けという歌がありましたが、
水商売の建築屋としては実感してます。
最近、紙太材木店に来られるお客様の大半がYouTubeの
松尾さんや今泉さんの動画をご覧になっています。
私の見た感じですが、この二人がトップクラスでしょうか。
とても分かり易いですし、
エビデンスのある説得力のある動画を流されています。
それらの動画を何度も見て勉強されてます。
お陰で住宅の性能の事、つまり断熱や気密、換気の事など
既にベースとして理解されていますから、
それほど多くの説明をしなくても納得していただけます。
実はとてもありがたく感じてます。
さて、その松尾さん。
業界紙の新建ハウジングに、エコハウス設計メソッドというコラムを持ってます。
設計事務所や工務店の多くが読んでいるもので
一般の方ではなく、実務者向けの内容になります。
その中で
「総予算1800万、G2、耐震等級3をクリアしながら精一杯できるところまで設計を煮詰める」ことに関しては「誰にも負けない」と書いています。
一般の方がそのまま読むと誤解する恐れがありますが、
これは地場の実務者に対する警鐘です。
コロナ禍の後、大手のHMや建売業者が一斉に住宅性能を上げる方向に来ると予想される中、
工務店や設計事務所は性能面でも予算面でももっと突き詰めないと
淘汰されてしまうことを危惧しての事と思われます。
そのまま読んで総予算1800万から設計料10%、
消費税10%ひくと建物本体で1487万・・・30坪で49.5万/坪
「精一杯できるところまで設計を煮詰める」と言うところがミソで、
出来たものが採用されるかどうかは分かりません。
しかし、それをベースの叩き台にしてに住まい手が満足するよう設計を充実させることはできます。
普段、「精一杯できるところまで設計を煮詰める」ことを
毎回しているかしていないかで差が出てきます。
大手のHMであれば設計の事だけ考えていればいいですが、
地場の設計事務所にしても工務店にしても
営業は必須、現場も監理や管理をしなければなりません。
更に社員がいれば経営のことも考えなければなりませんから、
どんなことでも集中して密度を高めなければ市場からははじかれてしまいます。
「総予算1800万、G2、耐震等級3」だけが一人歩きすると困りますが、
紙太材木店ではどうか?
8年ほど前に建てた大福町の家。
準防火地域で南北に細長い狭小敷地でしたがQ値は1.7を確保。
当時はHeat20のG1.G2の基準がまだありませんでしたが、
G2は無理でG1はクリア。
吹抜けを含めた面積が35.24坪でしたから
予算的には全くのオーバー。
サッシも当時はAPW330なんてありませんし、
準防火地域の狭小地では制約が大きくて無理ですね。
金額にもっとも影響するのはサイズ、つまり家の大きさです。
子供たちはいずれ独立することを考えると、
どれだけの広さが必要か?
お子さんが中学生なら同居も4.5年のケースもありますから、
大きさを選ぶか性能を選ぶかとなれば、
これからの時代、性能と言うことになります。
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