社長ブログケヤキの木の下で
2021年2月15日
30年でエエ?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先週火曜日の寒さが嘘のような暖かい日が続いていますが、
今週の木曜日の予報は
最低気温がマイナス4度
最高気温も5度ですから
立春が過ぎてもしばらくは寒い美濃地方です。
ようやく日本でも
一般の方が住宅の基本性能である
断熱や気密、換気と言った性能面を注目するようになってきました。
もちろんそれに耐震性も加わって
耐震等級も基準法クリアの1から
許容応力度計算の3まで
住まい手の方が指定されるケースも多くあります。
ある意味、性能面について進んでいる工務店では
上記のことは既に当たり前となってきています。
そんな中、トップランナー的な工務店が直面しているのが耐久性です。
構造や温熱環境など表面的な性能面を見れば
優に50年の以上の時代の変化に耐えられますが
問題は使用している素材や建材、工法で
同じように耐えられるか?
建材メーカーのカタログを鵜呑みにして痛い目に遭ったなんてことは、
工務店経営者なら少なからずあるはず。
建物は構造的に優に50年、60年持つけれど
使用している建材の耐用年数が30年だったら?
そもそもその建材を作っているメーカー自体が
そのつもりで製造しているとしたら?
交換することが前提で設計してあるか?
更に言えば
交換するのに多額な費用が掛かるとしたら?
日本ではサッシの交換なんてほとんどの人が考えません。
サッシは一生ものでしょうか?
でもそれは容易に交換できるように取り付けていないからだとしたら?
最新のトリプルガラスの樹脂サッシでも
アルゴンガスはいずれ抜けますし、
樹脂のコーナーも劣化するでしょう。
住宅に修繕はつきもので
ノーメンテナンスの家など存在しません。
その周期が10年なのか30年なのか50年なのかの違いだけです。
極力その期間が長いもの、
同時にその時のコストが低いものがいいわけですが、
建材メーカーがそのように考えて製品を作っているか。
設計者がそのことを認識しているかで
使用する建材も工法も変わってきます。
間取りや外観、室内のインテリアやデザイン、設備は同じでも
性能や耐久性、メンテナンスコストが全く違う家もできてしまいます。
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