社長ブログケヤキの木の下で
2015年6月26日
性能の良い家の夏対策 木製ガラリ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
まだ雨は降ってませんが
もうすぐ降る予報の美濃地方です。
さて、暑い季節になってきました。
断熱性の優れた家では
冬は家の暖房負荷を減らすために
南側の窓を大きくしお日様を出来るだけ取り込みます。
特に太平洋側の日射が豊富にある地域では
設計上の重要なポイントになります。
粟野の家では天井までの高さのサッシで
幅も通常の1.5倍あります。
「住まいの提案、岐阜」に掲載した写真を拝借
このような大きな開口にして
日射を取り込むわけですが
もちろん、視線を遮る工夫も必要なわけで
紙太材木店の場合は障子を使うことが多いです。
同上
問題はここから
この家のQ値は0.9を切りますし
C値も0.24と紙太材木店史上初のQ-1住宅です。
このような家の場合、
熱を取り込むと逃さないわけで
(だから冬暖かいのですが)
この家のように南側に大きなサッシがあれば
そこから大量の日射が入ってきます。
もちろん冬季の日射の確保のためなのですが
ところがこの日射は夏はおじゃま虫
ただでさえ暑いのにそこに大量のお日様が降り注いでは
まさに火に油を注ぐということになります。
そこに設計上の工夫が求められるわけで
対策の一つがガラリ
吉津やすだれなんて手もありますが
季節ごと片付けやその置き場所にも実は手間がかかったりします。
このガラリがあれば一石二鳥
昼間は日射と視線を遮ってくれますし
夜はガラスをオープンにしておけば
心地よい風が入ってきます。
レースのカーテンでは夜は家の中が透けて見えてしまいますし
意外に風が入って来ないもの
これなら視線も気にしなくて通風が楽しめますし
鍵もかえて、防犯対策もOK
網戸にしてそのままおやすみいただけます。
ドイツ製の外付けブラインドもありますが
値段は超がつくほど高いわけで
この木製ガラリなら充分おつりがきます。
性能の良くて、デザインを意識した家には必須アイテムと考えます。
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