社長ブログケヤキの木の下で
2014年5月9日
下見板の風化速度を検証してみる
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は竜巻注意報も出てたんですが
夜中に雨が降ったくらいで今朝も快晴
週末までお天気は良さそうです。
さて、
先週入荷した資材
杉の板で400枚ほどあります。
最近の家ではほとんど使うことはありませんが
一昔前の家なら畳の下は合板ではなくこの杉の板
希に桧の板もありますが
最近工事現場で目にする方はほとんどいないと思います。
ただ一般には皆さんよく目にしてるはずで
こんな使い方もされてます。
もう少しアップで
下見板張りと言いますが
似たような貼り方にドイツ下見とか
南京下見なんてのもありますから
昔から世界中で家の外壁に使われてきたきたものと思われます。
日本の下見板の特徴は縦の棧が入っていること
押し縁とかささら子とかいいます。
上の写真
よく見るとところどころ横に棧が入っています。
棧はL型の金物に引っ掛けてあって貫木の役割があります。
つまり倒れてこないように固定してるわけです。
この下見板、壁に一枚一枚貼り付けてあるのではなく
面として、例えば横3m、縦2mのサイズで
別に作っておいて
ヨッコラショっと建物に立てかけるわけです。
で、倒れてこないように棧があるわけです。
ということは
後から簡単に取り外せて
作り直すことも出来ることになります。
この下見板の杉板の風化速度
住宅医スクールの木材劣化の講義で習いましたが、
うろ覚え・・・
再度ノートを見ると
雨に当たったり、風や砂で表面が削られていく速度は
おおよそ20年で1mmとなってます
つまり100年で5mmほど
取り付けた時の板の厚さが9mmなら
100年で3~4mmほどの薄さになります。
この壁で検証してみましょう。
100年ほど前の壁でいままで何も手をつけていません。
(紙太材木店の塀の板です(^_^))
縦の押縁の下になって押えられた板は風化してませんから
元の厚みがあります。
9mmぐらいでしょうか。
風化したところを下から見ると
ちょうど3ミリほど
そろそろ張替えの時期ですね。
この下見板はそれほど大きくありませんから
先ほどの金具と横残では留めてありません。
両端の柱に釘で固定してありますが取り外しは容易です。
雨戸の戸箱も補修しなければなりませんし
あちこち直すところが毎年のように出てきます・・・
さて、
作業場に入った杉板
週末に加工して来週にはお客さまのところに出荷です。
下見板にしますから
出来上がりったらお知らせしますね。
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