社長ブログケヤキの木の下で
2023年8月28日
通風
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
8月最後の週になりました。
ここ数日、朝夕の風が変わってきて
少し涼しくなりました。
酷暑も漸く峠を越えた感じがします。
一般的に高性能な住宅の窓は
開けることのできる窓と
FIXと言って主に明るさを目的とする窓を
比較すると、
FIX窓の割合が高くなる傾向にあります。
これは温度や湿度、換気のコントロールを
エアコンや換気装置で行うから
窓を開けて通風で涼をとる、
あるいは部屋のよどんだ空気を
入れ替えるなんてことは不要。
あるいは、花粉や騒音対策などで
通風用の窓はそれほど必要ないと
考える実務者や住まい手がいるからと思われます。
花粉や騒音、最近では防犯もありますが
それらを別にすれば、
温度や湿度は主に夏や冬を想定しての事ですが
秋や春と言った中間期の風は
気持ちのいいものです。
もちろん人それぞれ考え方は異なりますが
設計者は住まい手自身の選択肢の幅を
考慮することも大切です。
建築時に開けることのできないFIXの窓にすれば
サッシが交換されるまで(30年後、40年後?)
そのままとなります。
開けることのできる窓にしておけば、
開ける開けないは住まい手の判断で
行うことができます。
ただ、偶に見かけるのが
平面図の窓から窓に青い線を言いて、
風は家の中をこんな具合に流れますの図。
そのように風が流れて欲しい、
設計者の願い程度に考えておくのが
無難でしょうか。
この時期の卓越風はこちらから云々と説明されても
田んぼの中の一軒家を別にすれば、
街中で周囲を建物に囲まれていては
なかなか想定通りには風は流れてくれません。
とは言いながら
たとえ高性能な住まいでも、
気持ちのいい風を
部屋の中で感じたいものです。
花粉や騒音、防犯も
考慮する必要がありますが、
高性能な住まいだから
開けられる窓は少なくても仕方がない
訳ではありません。
固定概念に捕らわれず
設計者と相談してみてください。
(設計者がそのケースもありますが・・・)
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