社長ブログケヤキの木の下で
2024年3月27日
どっちに?
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
今朝は2.6度の川辺町
おおよそ名古屋マイナス3度が、
このあたりの朝の気温となります。
快晴で18度くらいまで暖かくなるようですから
9時には10度を越えるでしょうね。
- さて、先日シャノンが
新しい防火サッシの発売を発表しました。
NS50の防火・準防火地対応のサッシです。
郊外で家を建てることが多いと
あまりこの 準防火地域 を意識することは無いのですが、
街中では対応を迫られます。
悩みの種は、準防火地域に対応したサッシの
熱還流率がそれほど良くないこと。
つまり、断熱性能が低いんですね。
対応策は、延焼ラインにかからない位置に
できるだけ窓を設置する。
でも、これを優先すると
なんだかなぁ
という間取りになる可能性が高くなります。
延焼ラインと言うのは
隣地境界からの距離を言っていて、
1階なら3m
2階なら5m
これ以上、隣の敷地から離れていれば
距離がありますから、
お隣からのもらい火やこちらからの延焼を
防げるであろうというラインです。
もう一つは配置の検討ですが、
もともと住宅密集地が
準防火地域に指定されるわけで
お隣から3mも離すような
余裕のある土地はほとんどありませんね。
そういうわけでこれらの地域で
一定以上のUa値や
断熱性能等級を確保しようとすると
内窓を取り付けるになります。
つまり、サッシを2重に取り付けるわけです。
FIXという開かないサッシであれば、
採光のためのサッシなので
容易に内側に取り付けることができます。
- 準防火地域に住んでいる方で
なんだか断熱性能がとお考えの方は、
検討の余地があります。
いまなら補助金もでますから
思ったよりもお安くできる可能性が高いでしょう。
ただ、残念なことに
この内窓を付ける補助金は
新築には出ないんですね。
1年以上住んでないと、申請ができません。
1年我慢するという手もありますが、さて・・・
- この、内窓設置で熱還流率低減作戦
FIXや引き違いの窓には有効なんですが、
縦滑り出し窓のような窓には不向きで
どんな窓にも有効と言うわけではありません。
新しく出るNS50の準防火対応のサッシは、
縦辷りと横滑り、それにFIXの3種類
いろんなシーンで使える可能性があります。
熱還流率は1.0を切っている
高性能な樹脂のトリプルサッシ。
6月からの出荷ですが、お値段はどうなるでしょう?
参考価格が出ていて
W640xH1170の縦滑り出しサッシ
お値段は定価で¥212.900円
内窓設置作戦との価格の差が
分かれ目でしょうか。
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