社長ブログケヤキの木の下で
2021年1月13日
平屋の家だからこそ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
美濃地方、今朝は氷点下ではありません。
しばらくは晴れが続きそうで、
日中に寒い思いをしなくて済みそうです。
最近は平屋の家が多く見られます。
お子さんが独立した後、経済的に余裕のある方や
2階建てに比べて水平移動だけで暮らせること、
特にアパートやマンションで育って水平移動の暮らしが当たり前で育った方
あるいは老後の室内移動の事などを考慮される方も…。
ある意味、暮らし方に多様性が出てきたと考えることもできます。
仕事柄、平屋の家を見ていつも思うことがあります。
屋根や天井の断熱材、しっかり入ってる?
国が定める省エネ基準住宅でも
屋根や天井の断熱材は壁の断熱材よりも厚くしてあります。
これは考えてみればわかりますが、
屋根面は壁面に比べ直射日光をまともに受けます。
その結果真夏の屋根の表面温度は70度以上、
サーモカメラで撮ると真っ白になるほどです。
この熱を室内に極力入れないようにするには、断熱材を厚くする必要があります。
また、冬は室内の暖かい空気が天井面に溜まりますから
できるだけそこから熱を逃さないようにしなければなりませんから、
必然的に断熱材は厚くなります。
一般的な(2階建て)家の夏に家に入ってくる熱、
冬に家から逃げていく熱の図を見ると
天井や屋根からの熱の出入りは外壁よりかなり少ないのですが、
それは全体としてのことで
単位面積あたりとなると違うことになります。
平屋の家の場合の考え方としては
屋根・天井と外壁の熱損失を各々計算し、
単位面積当たりの熱損失もトータルな熱損失も、
共に屋根・天井の方が小さくなるようにすることがお勧めです。
平屋の家の場合
外壁の面積と屋根・天井の面積がほぼ同じ程度になりますから、
屋根・天井のトータルな熱損失は外壁に比べ20%以上少なくする
といいでしょう。
様々なデータや基準になる数値の多くは
2階建てで想定されていますから、
平屋の家に必ず当てはまるわけではありません。
屋根・天井の断熱材の厚さは暮らし易さに直結しますから、
十二分に検討する必要があります。
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