社長ブログケヤキの木の下で
2024年4月3日
我慢の省エネ
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
桜も咲き始め、ケヤキも葉が付き始めています。
花粉も飛んで、春が実感できます。
- 先日の新建ハウジングに
「イマドキの新築住宅の光熱費」の
記事が出ていました。
直近2年以内に戸建て、
住宅を新築した600人のアンケートの集計。
断熱性能等級は、4から7の家です。
記事によると5割超が全国平均の半分以下(夏冬)
冬の(2月)の全国平均は
2人以上の世帯で29.986円に対し、
1万~1.5万円未満が29.3%
全体では2万円未満が6割とか。
記事では断熱性能等級別の2月と8月の光熱費が
表になって出ていますから、一目で比較ができます。
興味深いのは
新建ハウジングのその表の分析です。
一般的な感覚では等級が上がるにつれ
光熱費(暖房費を含む)は
下がるように思いますが、
表からは等級7の
最多価格帯は1.5万~2万円
等級4と5の最多価格帯は
1万~1.5万円
つまり断熱性能等級が最上位の方が、
光熱費(暖房費)を使っていることになります。
- その解釈を新建ハウジングは
等級4と5の家は「我慢の省エネ」の現れか?
と分析しています。
等級4.5レベルで全室暖房をすると
光熱費が高額になるため、
人がいる部屋、いる時間だけの暖房を
しているのではないかと言うわけです。
Q1.0住宅 は全室暖房した時でも
国の定めた基準の家の
半分以下の暖房エネルギーにするものです。
QPEXで計算すれば分かりますが
等級4(Ua0.87)
等級5(同0.6)当たりで、
全室暖房となると
それなりの暖房エネルギーが
必要になってしまいます。(びっくりするくらい)
- 留意していただきたいのは
等級4は一昨年まで
断熱性能等級で最高等級でしたが、
現在では丁度1から7まである等級の真ん中。
2025年、来年この等級4が義務化になります。
来年義務化になるということは、
断熱性能等級の中で
最低の基準になるということです。
また、2030年には
等級5が最低基準になることが
既に決まっています。
人がいる時、いる時間だけの暖房を
部分間歇暖房と言いますが、
住まい手の健康性や
住み易さを考えると
全室暖房あるいは全室冷房が
これからの流れですし、
実際、国の誘導策もその流れにあります。
つまり、省エネでありながら
過ごし易い家と言っていいでしょうか。
新建ハウジングのデータからは
等級4.5程度だと
我慢の省エネになる可能性が高い事が、
裏付けられた形です。
新建ハウジングの出している
アーキテクトビルダーの4月号に
詳細が出ていますので
ご興味のある方はご購入下さい。
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