社長ブログケヤキの木の下で
2009年7月15日
古い家
古い家を再生する場合
気をつけることが何点かありますが、
再生を担当する設計者によって大きく違う点があります。
ある程度共通しているのは
キッチンやダイニングをどうするか
プライベートな個室をどう確保するか
和室が何部屋も続くときの明るさの確保などです。
再生とは古い家の本来持っている美しさを
蘇らせ、同時に現代の住生活を確保する事ですが
設計者によっては古い家の本来持っている美しさを引き出せない
あるいは、引き出したつもりが実は設計者の自己満足という場合もあります。
最近は古民家再生の写真集や
本もいろいろと出版されてますので
そんな視点から見比べてみるとその違いが分かります。
最初は惹かれたデザインや内装が
何度も見ているうちに
色あせたものになっていく場合も少なくありません。
デザインや美しさを担保するものは素材です。
そこに、様式美が加わります。
日本建築の和室や玄関は完成された美しさを持っていますが
そこに、見た目がきれいとか掃除がしやすいなどの理由で
合板のフローリングやビニールクロスを使えば
それなりのものになってしまいます。
古民家に限らず、家の改装を考えてらっしゃる方は
そのような点も頭の隅に置いて頂けたらと思います。
うわべだけのデザインや素材では
せいぜい10年か15年でまた補修になってしまいます。
不思議な事に
ご主人よりも、奥様の方が
古い家を次の世代に残していこうと考える方が多いように思われます。
その家に生まれたご主人より、嫁いできた奥様の方が
家をより大切にしたいと言う気持ちが強いのは不思議ですね。
Category
- 家づくりのたいせつな話(514)
- 雨漏れ(25)
- 高性能 省エネ(415)
- 温熱環境(207)
- 雑記(252)
- 新住協(新木造住宅技術研究協議会)(36)
- 室内環境(36)
- MOKスクール(28)
- 紙太材木店の考え(93)
- 建築巡礼(36)
- レイモンド(3)
- 耐震のこと(32)
- 手仕事 道具 機器(93)
- 断熱のこと(88)
- イメージ 仕上がり(72)
- 暮らし(177)
- 古い民家の再生(80)
- 経年変化(7)
- イベント情報(27)
- 換気(25)
- 結露(29)
- インテリア(20)
- メンテナンス(6)
- 紙太材木店の仕事(2)
- 素材(67)
- サッシの性能(51)
- 料理(141)
- 室内環境と健康(15)
- 庭造り(2)
- リフォーム(55)
- 現場レポート(184)
- 性能とデザインのバランス(17)
- 耐久性(3)
- 住宅医 ぎふ木造塾(22)
- 造作家具(25)
- 本の紹介(40)
- ZEH(3)
- 百年の家プロジェクト(45)
- 薪ストーブ(48)