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社長ブログケヤキの木の下で

2019年5月27日

地松プロジェクト 山陰製材所巡り

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地松の丸太
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
快晴で気持ちがいいを通り越して暑い日が続きますが
週末は山陰地方の製材所巡りでした。
一般に日本の木造建築は大きく分けて二つ
ツーバイフォー工法と木造軸組み工法があります。
使用する部材は2x4の場合は北米の材料が主ですが
軸組工法の場合は輸入材もあれば国産材もあり、
集成材もありと様々です。
紙太材木店では柱は桧と決めていますが
梁や桁といった横に使う木材は
大きな荷重を支えますから
杉や米松、時に桧や集成材とケースバイケースで使い分けています。
伝統的にはどうだったか?というと
関東以西の地域では一般的には地元で伐採される松
いわゆる地松を使っていました。
(米松は北米産の松の事を言います)
何故、地松を使わないのかと言うと、東海地方では市場に出てないんですね。
戦後輸入材の米松に押され、
更に松くい虫が決定的なダメ押しをしてから
市場には出回らなくなりました。
でも、広い日本には頑なに横物(梁、桁)には伝統的な地松しか使わない
工務店や大工さんがいて
その人たちのために地松を供給している製材所があるんですね。
昔は何件もそういう製材所がありましたが
廃業、倒産などで一握りの製材所が細々と供給しています。
地元で消費される分でなくなってしまいますが
住まいは地産地消で造るのがコストが最もかからず
地域経済に貢献できる業種ですから
なるべく地元産の資材や職人で造りたいものです。
今回の製材所巡りは山陰地方ですから
輸送コストの事を考えると無理がありますが
美濃地方でも昔のように地松を使いたいものです。
と言うことで
今回の山陰製材所巡りも紙太材木店の地松プロジェクトの一環ですので
ご期待下さい。
ps
何故、地松が使われてきたのか
何故、地松が使われなくなったのかについては
別の機会にお話しします。

伝統的な日本家屋の天井で使われている地松
天井板も松

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