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社長ブログケヤキの木の下で

2009年9月18日

荒壁の家

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は、荒壁の家の構造打合せ、
プレカット工場の担当者と
松田大工さん他5名で4時間。
大壁がなく、全室真壁なので
窓周りの納まりや
構造材がそのまま現れる化粧部分の確認
地棟や胴梁といった丸太の野物の大きさや向き納まり
筋交の設置方法など、
プレカット工場の担当者も分かっていない部分が多いので
松田大工さんと二人で説明しましたが、
プレカットでは、対応できない部分も多く
結局、松田大工さんが工場に行き
一部加工する事に。
岐阜の田舎でも荒壁で家を建てる方は
少なくなってきてますが
一部では、根強い人気もあり
なくなっているわけではありません。
ただ、荒壁で建てても和室が真壁で
あとの洋室は大壁にして、
荒壁を覆ってしまうのが大半です。
今回は、全て昔ながらの真壁なので
松田大工さん以外、誰も経験してません、
優れた大工さんの持っている技術や経験は
学校の建築科では教えてくれませんので
プレカットの担当者が分からないのも
無理はありません。
今回の建物は、昔ながらの工法で建てますが、
現代の建築基準法をクリアしながらの設計になります。
こういう建物にめぐりあえることができて
とても嬉しく思いますが、
責任もひしひしと感じてます。
日本の大工さんの持っている木造建築の技術や知識は
間違いなく、世界一ですが
次の世代に受け継がれていく環境は十分ではありません。
一部の文化財や神社、仏閣ではなく、
一般の、普通の住宅に使われる技術が
次の世代に受け継がれていく環境を
きちんと作ることが求められます。
さて、本日はそのO様と打合せです。

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