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社長ブログケヤキの木の下で

2013年2月22日

紙太材木店の家の特徴 2

こんにちは
紙太材木店の田原です。
夜の予定が入ると
どうしても帰りは午前様・・・
というわけで
本日の更新がこんな時間になりました。
(建築士会の理事会です)
今月の日経ホームビルダー
一般の方で読んでる方はほぼいない
工務店向けの雑誌
「省エネ住宅の欧州基準に遅れをとるな」
と題して記事が出てますが
ドイツの徹底した省エネ住宅を見ると
彼我の差を思い知らされます。
長野とミュンヘンの月別平均気温をみると
長野のほうが低いにもかかわらず
今回の改正された基準は
なんと99年基準と同じですから・・
今の日本の基準で家を建てると
20年後、30年後
日本が世界基準の家を建てるようになったときには
大規模な省エネ改修をするか建替えるかの
どちらかになるでしょう。
親父の建てたそんな性能の低い家には住めんよ、
ということに。
エネルギーを浪費する家は建替えるとなれば
それこそ資源の無駄使い
今の基準に囚われることなく
よりよい性能の家を建てる事が
社会資本の蓄積につながるはずです。
国の財政状況を考えても
より性能の優れた家を建てる事は自分自身の財産を守る事にもなります。
さて、
2月14日にIBECに提供した紙太材木店の家の特徴の2番目
空気環境
現在、新築住宅は24時間換気扇の設置が義務付けられています。
これは室内という閉鎖された空間の中で
人が生活する事によって
カビや浮遊粉塵、VOC、二酸化炭素といったものの濃度が高くなり
人が健康で過ごせる環境を維持していくためには
2時間に1回、室内の空気を入替える必要があるとされたためです。
例えば
紙太材木店の事務所
先日、土岐の家のリノベーションで使った
開放型の石油ストーブ(木造8畳用)
灯油が少し残っていたので
片付けるため点火
ものの30分経たない内に警報音が鳴り出しました。
IMG_1240.JPG
二酸化炭素濃度が1000ppmを越える濃度になったからです。
(法律で決められています)
このストーブは木造では8畳用(コンクリートで10畳用)のもの
事務所は40畳で天井高さは一般の2.4mより1m高い3.5m
同時に薪ストーブを焚いていますから
薪ストーブの煙突から排気されてる状態
それでも30分しないうちに警報音です。
最終的には1650ppmまで上昇
当然、時間の経過とともに頭が重くなってきます。
商売柄、二酸化炭素測定器なんぞを持ってますが
一般の方で持ってる方はほとんどいません。
ストーブの横腹には1時間に1.2回、1.2分換気して下さいとありますが
本当にその程度でいいのか疑問
今回の事で改めて感じた次第。
前先生曰く
エアコンは好きじゃないの、
と言うのが淑女のたしなみだそうで
未だに開放型のストーブは絶滅してませんが
空気環境を考えれば開放型のストーブは考え物です。
視点を変えて言えば
薪ストーブを煙突無しで室内で燃やしてるようなもの
と言ったらいいでしょうか。
乳幼児のいるご家庭では空気環境を考えれば
開放型のストーブよりエアコンの方がお勧めです。

24時間換気扇があるから大丈夫じゃないの?
壁掛けの24時間換気扇
確かに回ってる
でも給気口から新鮮な空気が入っているかが問題。
通常の24時間換気扇は
お風呂、トイレ、脱衣室に24時間換気扇を設置して
給気口は各居室(寝室、子供室、居間)
我々の経験値でいけば
このタイプだと
よほど気密が取れていても(C値0.3以下!)
給気口から空気が入っているか疑問
各部屋を閉め切っていれば
ドアの下のアンダーカットだけでは
居室から遠い脱衣室やトイレの換気扇が空気を引っ張るのは無理
ということで
寝室で親子4人、川の字で寝てれば
たちまち二酸化炭素濃度は上昇する事になる。
それは同時に浮遊粉塵やVOC濃度も上昇していることを意味している。
だから
結論から言えば
各部屋から汚れた空気を確実に引っ張り出す
仕組みが大切。
壁掛けの換気扇ではなく
セントラル換気システムが必要になってくる。
少し長いので
この続きは次回に

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