社長ブログケヤキの木の下で
2013年9月4日
古くていい家
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
早朝は快晴だったのに
今にも雨が降りそうな空になってしまいました。
さて、今打合せ中の改装工事
建物は100年ほど前のもので
傷みも相当来ているのですが
(屋根が一部抜け落ち、梁も雨漏れで折れています。)
修復は可能で外観プランを検討しているところです。
古い建物を修繕するときは
できる限り外観を変えないで
元の建物のイメージを維持するのが基本で、
予算的な制約もありますが
安易に現代風にしてしまうのは禁物です。
日本では戦後
多くの家が建てられましたが
街並みを意識した住宅は一部の地域を除きほとんどありません。
その一部の地域では
「相場崩し」と言って
街並みに合わない建物を建てることが抑制されてきました。
岐阜では
高山や古川、美濃と言った古くていい家のある町です。
古くていい家
今の若い人達にそう感じてもらえる家とは
どのようなものでしょう
大きな古民家のような家ではなく
ごく普通の大きさの住宅で言えば
その外観はサイディングではなさそうです。
住宅の外観はとても大事で
その建物に対する愛着を沸かせます。
外の壁は漆喰塗で
下見板張りが戦前の日本の家のスタンダード
その外観を持ち
内部は現在の生活に合わせたスタイルであれば
古くていい家と感じてもらえるはずです。
過去50年
壊して建てるを繰り返してきた日本の住宅業界
その中に古くていい家になる家も多くあります。
新しく建てるだけの時代は終わりました。
古くていい家と感じてもらえる家を作って行かなければ
住宅は社会資産とはならず
消耗品となってしまいます。
50年後
サイディングで軽量鉄骨の家に
古くていい家を感じるでしょうか
古くていい家にできるでしょうか
古くていい家になる、
あるいは古くていい家にする
という意識はとても大事だと思います。
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