社長ブログケヤキの木の下で
2017年12月25日
サイフに優しくなければ住まいの資格がない? レイモンド・チャンドラー
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
路面は濡れてますが
今朝は星空の見える美濃地方。
外気温は6度ですが暖かく感じます。
花池の家の地鎮祭
美濃地方の外気温が6度ですが
さて、皆さんの家の朝の室温は何度でしょうか?
寝室、リビング、トイレ、洗面室
どの部屋も最低16度以上必要ですが
その温度に対する具体的な根拠は
イギリスの保健省が出している冬季室内温度指針によります。
慶応大学の伊香賀先生のPDFがこちらにありますので参考になさってください。
その指針によると
5度以下 低体温症を起こすハイリスク
9度~12度 血圧上昇 心臓血管疾患のリスク
16度未満 呼吸器系疾患にリスクあり
18度 許容温度
21度 推奨温度
マンションを除いた一戸建ての住宅を考えると
美濃地方の家でトイレ、洗面室を含めどの部屋も18度以上という家は
1%もないんじゃないでしょうか。
更に推奨される21度となると
鉦や太鼓で探してもどうかというレベル
もちろん、暖房エネルギーを使いまくれば達成できますが
サイフに優しくなければ住まいの資格はありません。(レイモンドチャンドラー(^^♪)
家中の空気を2時間に1回交換しながら
室温を21度にするわけですから
設計者には脳みそに汗をかいてもらう必要があります。
もちろん、21度なんて必要ありませんと言うこともできますが
相手はイギリスの保健省ですから分が悪いですね。
日本でも病院の冬季の室温は大抵20度以上ですから(18度ぐらいのところも)
ストレスのかからない気温はそんなところでしょう。
あとはこの環境を維持しながら年間の冷暖房光熱費がいくらになるかということになりますが、
35坪程度の家でパネルを除いて12万/年が一つの目安、
これなら月に1万平均ということになります。
将来パネルを検討した場合、計算すると4KW程度で済みます。
パネル設置を10年後、15年後と考えると
発電効率は向上し、価格も現在より下がっていると考えられますから
もっと少ない容量あるいは性能の良い蓄電池の検討もできます。
これらのことから(健康性、快適性、経済性)
今できることは、できるだけ住まいの基本的な性能を上げておくこと
それは断熱、気密、換気、冷暖房システムです。
後からこれらの性能を上げようとすると一定の限界がありますし
それを越えようとすると多額の費用が必要になります。
それに、断熱と換気と気密は一体のものですから
どれかだけを上げればと思っても効果は期待できません。
グローバルな時代ですから
ネットで調べれば住まいの世界基準の流れや方向性がわかります。
パネルを載せたからと言ってその基準が満たされるわけではありませんから
限られた予算をどこに使うか慎重に検討する必要があります。
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