社長ブログケヤキの木の下で
2018年7月23日
寝る時エアコンの使い方
南幌町みどり野 きた住まいるヴィレッジ
新北方型住宅2018 南幌まちなか住宅
設計:山本亜耕 施工:アシスト企画
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
暑い日が続きますが
冷房の効いた事務所にいるとそれが分かりません。
暑い日には少しは汗をかく必要があるだろうと
1時間ほど日中に時間が取れましたから
気になっていた土場の草刈りをしました(^^♪
11時半から12時半まで。
私自身はいい汗かいてシャワーを浴びてすっきりだったんですが
家人からは
どこの誰がこんな暑い時間に草刈りをしているんだろう
ニュースでは散々熱中症の事を言っているのに・・・
と思っていたら私だったということで呆れられてしまいました。
さて、高性能な住宅にお住いの方だけでなく
この時期の夜の暑さは尋常ではありません。
通風だけで過ごせる地域は限られていますから
ぜひエアコンを利用して寝ていただきたいのです。
しかし、エアコンをつけたまま就寝することをお勧めしてますが
8畳提程度の寝室でエアコン冷房すると寒いという方も数多くみえます。
エアコン冷房で寝たけど寒くて途中で目が覚めるというケースです。
このような場合、住んでいる部屋の温熱環境(断熱、換気)は千差万別なので
いろいろご自分で試してみる必要があります。
もちろんご夫婦でも暑さ寒さの感じ方が異なりますからなおさらということになります。
お勧めしている夜間のエアコン冷房の仕方は
(この場合途中でタイマーで切ることはせず朝まで通しで利用します)
温度設定を27度、あるいは28度、29度の冷房にして
風量は自動にします。
最近のエアコンにはエコ設定だとか様々な機能がありますが何も使いません、
上記の設定温度と風量自動でOKです。
温度設定はご自分でいろいろ試してください。
エアコンを設定したら同時にしていただきたいことがあります。
多くの方は部屋のドアを閉め切って寝られますが
入口のドアを10cm~30cmほど開けてください。
エアコンから出る冷気は温度設定が27度なら27度の冷気が出てくるのではなく
実際は11度から12度くらいの冷気が出ています。
冷気は冷たく重いので部屋の空気を撹拌しながら床から順次溜まっていきますが
エアコンの温度センサーはエアコン本体についています。
エアコンの取付位置は通常2.2mぐらいで天井近くについてますが
皆さんがお休みになるのは床上かベッドなら床上40cm程度のところ
エアコンが部屋の温度が27度になった、と天井近くで認識した時には
床付近の温度はもう少し下がっていますから
冷気が床に溜まらないように逃がしてあげる必要があります。
この10cmから30cmのドア開けが微妙なところで
冷気が溜まり過ぎても困りますし、逃げていきすぎるのも困ります。
何度かご自分の部屋で調整していただく必要があります。
実はこの寝室のドア開けにはもう一つの役割があります。
それは寝室のCO2濃度を下げること。
一般的に室内でのCO2濃度は1000ppm以下(ビル管理法)が推奨されていますが
(外気は400ppm程度)
寝室でドアを閉めて夫婦二人、あるいはお子さんも含めて3.4人でお休みになると
3000ppm~5000ppmの濃度になります。
3000ppmを越えると目覚めの倦怠感や頭が重いといった症状が出る人もでてきます。
夏に限らず毎朝目覚めは頭が重いとか疲労感が抜けないという方は
寝室のCO2濃度が関係しているかもしれません。
私の家は24時間換気扇が付いていて
寝室に給気口があるから大丈夫、と思っている方でも
気密が取れている家でなければ給気口から空気が入っているか疑問です。
(壁付けの換気扇程度ではまず無理)
ティッシュを細く切り裂いて寝室の給気口の前に置いて揺れるようならOKです。
この暑い時期
そんなに長くは続きませんし
寝室のエアコンを8時間つけたままにしても電気代は100円以下で済みます。
朝からすっきり快適に起きて体調万全にして夏を過ごすには
住まいの環境はとても大切です。
便利なエアコンがあるのですから我慢せずにいろいろ試してみてください。
CO2濃度は室内の換気と深い関係があります。
これから家を建てる方は換気にも目を向ける必要がありますが
HM任せ、設計者任せでは付いているだけの換気扇になりがちです。
ご自分でも換気について勉強しておく必要があります。
通風だけで健康で快適に過ごせるわけではありません。
Category
- 家づくりのたいせつな話(514)
- 雨漏れ(25)
- 高性能 省エネ(415)
- 温熱環境(207)
- 雑記(252)
- 新住協(新木造住宅技術研究協議会)(36)
- 室内環境(36)
- MOKスクール(28)
- 紙太材木店の考え(93)
- 建築巡礼(36)
- レイモンド(3)
- 耐震のこと(32)
- 手仕事 道具 機器(93)
- 断熱のこと(88)
- イメージ 仕上がり(72)
- 暮らし(177)
- 古い民家の再生(80)
- 経年変化(7)
- イベント情報(27)
- 換気(25)
- 結露(29)
- インテリア(20)
- メンテナンス(6)
- 紙太材木店の仕事(2)
- 素材(67)
- サッシの性能(51)
- 料理(141)
- 室内環境と健康(15)
- 庭造り(2)
- リフォーム(55)
- 現場レポート(184)
- 性能とデザインのバランス(17)
- 耐久性(3)
- 住宅医 ぎふ木造塾(22)
- 造作家具(25)
- 本の紹介(40)
- ZEH(3)
- 百年の家プロジェクト(45)
- 薪ストーブ(48)