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社長ブログケヤキの木の下で

2018年11月19日

寝ている時も暖房する

断熱改修等による居住者の健康への影響調査 概要 – 国土交通省​ 資料


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
日に日に朝が寒くなってきました。
事務所はいまのところ朝だけ薪ストーブの状態
日中は日差しがあれば寒さは感じませんが
それもそんなに長くは続かないでしょう。
厚着は寒さ対策の基本で
誰もが寒ければ重ね着をします。
寒いのに薄着のままと言う人はいません。
寒い北海道でもそれなりに寒い九州でも同じです。
厚着をしたり暖房をすれば体が暖まるのは北海道も九州も同じです。
上の表は冬に亡くなる人の増加率を都道府県別に分かるようにしてあります。
日本全体でも冬にはほかの季節に比べ亡くなる人が多くなる傾向があるのですが
都道府県別にすると意外に北海道や東北と言った寒い地方の増加率は低く
逆に北海道や東北より暖かい山梨や栃木、三重や愛媛と言った地域の増加率が高くなっています。
食べ物の影響もあるかもしれませんが
一般的にこれは建物の断熱性の影響によるものと解釈されています。
でももう一歩踏み込んで考えると
これは冬の寒さに対する生活者の意識の違いによるものではないでしょうか
誰もが寒ければ着込んだり暖房したりしますし
それは北海道でも九州でも同じ。
でも冬季の死亡率に差があるというのは
体を休める時、一日の疲れを取る時間に暖かくしていない
あるいは暖かくする必要性を感じていないからかもしれません。
それは寝ている時であったり
暖房室から非暖房室(トイレ、脱衣室、お風呂、廊下、寝室etc)
に移動した時、その部屋が暖まるまでの時間であったり、
寝ているときは布団の中に入って体は暖かくても
吸っている空気の温度は10度以下である可能性があります。
少しの寒さでもそれが体が活動している時間帯以外では
(体を休め、疲労を取るべき時間帯)
体に負担がかかっていて
それが結果的に冬季の死亡率を押し上げているのではないでしょうか。
北海道では冬季は全室暖房
寝ている時も暖房と言う家が普通にあります。
それでないと冬が過ごせないというのが理由ですが
結果的にそれが冬季の死亡率の伸びを抑えていることになります。
断熱性の低い家は24時間、全室暖房しようとすると
暖房費はかなりのものになりますが
きちんと断熱性が確保された家ならその心配は不要です。
24時間、全室暖房して暖房費がひと冬いくらなら納得できるか?
11月から4月の半ばまでの5.5ヵ月
165日で2万円くらいであればそれほど家計の負担にはなりません。
(太陽光パネルの売電を除く)
住まいの性能と健康の因果関係を考えると
どんな性能の家に住むかはよく考える必要があります。

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