社長ブログケヤキの木の下で
2024年9月9日
冷暖房負荷を
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日は名古屋で工事中の住まいの断熱、気密の見学会でした。
お越しいただいた皆様には
この場をお借りして御礼申し上げる次第です。
- 台風10号に振り回され
壁と1階の屋根の断熱と気密シートは
出来ていましたが、
2階の屋根の断熱材はまだ取り付けられておらず
気密シートもまだと言う状態でした。
写真はお昼過ぎの気温と湿度
1は外気で
気温は37.9度
湿度は35%
計算すると
絶対湿度は14.5g/Kg
2と3は室内で
1階と2階の気温と湿度
1階が30.4度と44%
2階が30.8度と43%
扇風機を回せばなんとか凌げる温湿度です。
微妙に温度と湿度が異なりますが、
計算すると絶対湿度は 同じ11.95g/Kg
実は2階の窓にウインドエアコンが
取り付けてあります。
1.4Kwの冷房能力ですから
2.2Kwを6畳用とすると63%ですから、
3.8畳用クラスと言ったらいいでしょうか。
外気が37.9度、35%の時のこのエアコンの限界は
室内を30.4度、44%まですること
と言うことが分かります。
- もちろん、家の大きさや
壁や屋根、床の断熱材の性能や
どんなサッシかとか - 日射や気密にも左右されます。
つまり、上記の性能に加え、
何人の人が生活するか
発熱する設備機器
例えばTVや冷蔵庫などの家電製品
乾燥機の有無や
室内干しの水蒸気など
冷房負荷を計算すると
昨日のように
気温が37度
湿度が35%の時、
家の中を例えば
27度、55%にするには
冷房能力がどれだけのエアコンが必要か
必要な除湿量はどれだけかなどが計算できます。
- 能力の大きなエアコンを設置すれば
問題なしという訳ではありません。
寒くなりすぎる
あるいは温度は低くできるけれど
除湿が足りず、
サラッとしていなくてジメジメした感じがする
これなどは典型的な
Ua値頼みのエアコン選定で起こる現象です。
冬は気温だけですから
暖房はなんとでもなりますが、
日本の夏は温度と水蒸気の二つを
相手にする必要があります。
この水蒸気が曲者で、持ってるエネルギーを - 何とかしなければ夏の快適は得られません。
2時間に1回 家中の空気を入れ替える
換気をしながら ストレスのない環境にする
カタログにある全熱交換の交換率の数値を
信じてエアコン選定をすると、
ババを引くことになりかねません。
東海地方では今週もまだ猛暑日が続くと報じてました。
せめて家の中では、
ストレスのない環境で過ごしたいものです。 - .
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