HOME >> ケヤキの木の下で

社長ブログケヤキの木の下で

2022年2月16日

どれでもOKだけど


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
この時期、
朝起きてきた時のフロアの温度は
住まいの性能や暖房方法によって違ってきます。
もちろん、合板のフローリングか、
無垢の木でも杉のような針葉樹か
オークのような広葉樹か、によっても違ってきます。
完成見学会などに行くとスリッパを履きますから
はっきりした違いが判らないケースもあると思いますが、
靴下だけだとよくわかります。
床暖房や床下エアコンでは違いが判りませんが、
室内のエアコン暖房だけで温める方式の場合は、
空気で室内を温めます。
空気はすぐに温まりますが
質量のある床はおいそれとは暖かくなってくれません。
これは比熱の違いです。
例えてみれば、手や指先が冷たい時、
両手を口の前にもっていってフーッと息を吹きかけて温めます。
暖かいのは一瞬で、そのため何度も何度も息を吹きかけますが、
それでも冷え切った手は容易に暖かくなってはくれません。
冷え切った床を36度の息を吹きかけて温めようとすれば、
しかも家中の床を、考えただけでも容易ではないことがわかります。
吸った息は肺の中で一瞬に36度になって
吐き出されますが、
床は15ミリほどの厚みがあって
その下には28ミリの構造用合板があって
ようやくその下に断熱材があるわけですから、
エアコンで床をそれなりに温めようとすれば
時間が必要となります。
ほとんどの方は床は暖かい方がいいと言われます。
そのため、フロアの素材選びには
暖かく感じる床、デザイン、傷つきやすさ、手入れのしやすさが検討項目になります。
暖かく感じるフロアにしたい場合
低い性能の家や24時間暖房を考えていない家であれば、
杉のような針葉樹系のものがおすすめ。
これはオークのような広葉樹は質量があって比熱が大きいので、
杉に比べて空気で温めるには時間がかかるからです。
しかし、高性能な家で
24時間暖房をお考えなら
フロアは何を選んでも問題はありません。
ただし、11月の末頃から3月いっぱいまでの4か月
常に暖房してください。
お正月や冬休みで数日家を留守にするときでも、
設定温度は少し低めにしてお出かけがおすすめです。
いったん冷えた質量の大きい床は、
空気で温めようとすると時間が必要です。

Archive

ご相談予約
資料請求