社長ブログケヤキの木の下で
2017年3月3日
建築知識ビルダーズ28号、付録も面白い
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
日曜日にひいた風邪も鼻水程度で
何とか気力で封じ込めたようです。
前回触れた建築知識ビルダーズの28号
「心地よい住まいの暖房計画」という付録がついています。
東大の前研究室の調査分析で
5年以内に新築した先輩家族1000人に聞いたとあります。
冬の暖かさのためにこだわったことの1位は
日当たりのよさ(698人 複数回答)
2位 ガラス、サッシの性能(527人)
3位 気密(515人)
・・・・・
確かに日当たりのよさは冬対策としてとても大事です。
感覚的にも窓越しの日射の暖かさは自分自身で体感できているので
1位になっていると思われますが
そこがとびぬけて1位なのはなぜか違和感を感じます。
断熱性能なんてどの家も同じでそれほど違いはないのだから
プラスした暖かさを求めるなら
日当たりしかないだろう。
と考えてるとしたら・・
更に、
寒さの元凶、窓の性能について
性能のいいLOW-E複層ガラスでさえ34%程度
単なる複層ガラスが48%
単板ガラスも4%!
サッシの枠についても
未だにアルミのみが35%もあります。
アルミと樹脂出さえ32%
樹脂のみは18%しかありません。
アメリカでは50州のうち24州でアルミサッシの販売が禁止されているというのに
つまり
大事なサッシについての考察はHMや工務店の担当者に丸投げ
そこに自身の経験からくる日当たりをプラスして
これでそこそこ暖かくなるだろう、
暖かくなるはずだ。
担当者もぺガラスだからずっと暖かいですよと言ってるし・・
と自信はないけど思い込もうとしている、
そんな姿が見えてきます。
その結果
住んでみて不満に感じたこと
部屋別 冬の不満ランキング
リビング、ダイニング
暖房をつけると乾燥する
床が冷たい
キッチン
床が冷たい
暖房をつけても、なかなか部屋が暖まらない
その他の部屋
脱衣室、浴室、トイレなど暖房してない部屋の室温が低い
暖房してない寝室で夜から朝にかけて室温が低い
今の日本では
暖かく、寒さのストレスなく冬を過ごすには
人任せでは難しいようです。
私が直接お客様から聞いた言葉
冬に家の中がそれなりに寒いのは仕方がない
年に一度くらい風邪をひかないと抵抗力がつかない(x家族4人)
子供は風の子、家の中が寒いほうが丈夫に育つ
自分達が年をとっても家の中が寒いほうが健康でいられる
脱衣室が寒いと体が引き締まって気持ちがいい
間取やデザインが第一、寒さはファンヒーターがあればなんとでもなる
様々な考えがありますが
長く住むことになりますから
科学的に、論理的に考える必要があります。
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