社長ブログケヤキの木の下で
2023年4月3日
目で見る
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
ケヤキもエノキも
あっという間に新芽が芽吹きました。
いつものエノキはケヤキより
10日ほど遅れるのですが、今年は同時。
桜も早かったということは
ひょっとして筍はどうかと
昨日見てきました。
7.8本が既に顔を出してましたから、
明後日頃には初物がいただけそうです。
田舎に住んでいると、
視覚による季節の移り変わりが分かります。
田植えの始まった田んぼ
たわわに実った稲穂
落葉樹の芽吹きや落葉
味覚でも同様で
春先の筍
ナス
鮎など季節の移り変わりを
感じることができます。
住まいにおける庭も
そんな季節の移り変わりを
感じさせてくれる役割があります。
京都のような町中でも
昔の町家には坪庭がありました。
両隣が接するような敷地でも
小さな庭をわざわざ作ったのは
ある意味、季節の移り変わりを
目で見たい、感じたいからに他なりません。
日本人にはそのような感性が昔からありました。
1坪ウン十万あるいは100万を超える土地に
庭なんてもってのほか
誰が剪定するの
誰が草むしりするの
落ち葉はどうするの
虫なんかも寄ってきそう
庭にするくらいなら
収納やカーポートをと考えるか
普段の生活の中に
自然を取り込んだ暮らしをするか
坪庭って
広さはせいぜい2畳ほど
1.8m角ですから
軽自動車一台分程度の広さ
季節の移り変わりが
感じられる住まい
従来の日本の住まいは
冬は寒い家、夏は暑い家を
肌で感じてましたから
それこそ、季節の移り変わりは
見なくてもわかりました。
高性能な家であれば、
住まいの中では暑さ寒さを感じることは
ほとんどありません。
季節の移り変わりを
肌で感じる家は順次無くなっていきます。
これからの時代は
季節の移り変わりは目で見る時代。
そのための庭は作っておきたいものです。
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