社長ブログケヤキの木の下で
2019年7月17日
30年後に消費されない家は?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
そろそろ、梅雨が明けてもらわないと困りますが
いつ頃まで続くんでしょうか。
さて、今日は川辺の家Dの建前
建前と言うのは家の骨組みを組み立てる作業で
一日にして家の構造が組みあがります。
今回の建前では大工さんが7人。
そこに担当の小谷が入りますから8人で組み上げることになります。
私は立っているだけなので戦力外…
建物の仕様は、付加断熱と言って
壁の外側にもう一度壁を作って
壁の断熱材の厚さは22センチ。
屋根の断熱材の厚さは30センチ。
サッシはトリプルガラス
この断熱性能を数字で表すと
Ua値は0.32
Q値は0.9 の高性能住宅。
一年間の暖房費は
家中20度で暖房した時 21.750円
11月から4月の半ばまでの暖房費がこれくらいになります。
LDKだけでなく、トイレやお風呂、脱衣室、
寝室に子供室、全て暖房してこの数字ですから
かなりお得な数字じゃないでしょうか?
もちろん、玄関も入っています。
ご商売をされている関係で
南向きの窓からの日射取得が限られますから
太陽に素直な家というわけにはいきませんでした。
日射取得が限られますからこの数字ですが、
もう少し利用できればこの6掛けの12.000円前後でしょうか。
大門の家は基礎工事中
鵜沼山崎町の家は大工工事の真っ最中で
これは2階の床スリットの工事をしているところ
3邸とも耐震等級3で長期優良住宅。
断熱仕様は共通してますが
大門の家の屋根断熱材の厚さは40センチ。
これらの断熱仕様を初めて聞く方にはどこか遠い外国の話?と
思われるかもしれませんが、
Heat20のG3が発表された今となっては
特筆されるというわけではありません。
大手HMの坪単価より割安ですし、
無垢の造作材もふんだんに使ってますからCPもお値打ち。
量産住宅の合板フロアや塩ビシート張りの造作材が
日本の家のスタンダードというわけではありません。
合板のフローリングやビニルクロスしか知らないというのは
ある意味、消耗品しか知らないのと同じです。
ご自分の予算でローンを組んでいるから
どんな家を建てようと自分の自由と言う考えもありますが、
住宅は社会資産であるという性格も持ち合わせています。
日本の住宅業界でもSDGs(エスディージーズ)の考えがようやく緒に就いた感がありますが
浸透するにはまだまだ時間がかかるでしょう。
次の世代に繋いでいける住まいとはどのような家か?
次世代が必ずしもご自分のお子さんやお孫さんではないかもしれませんが
考える必要があります。
少なくともその家は今の工法であれば大抵の家は50年以上、
いや80年ほどは持つでしょう。
でも30年後の次の世代の時に、
空き家になるか住み続けてもらえるかは
その家の性能次第と言ったら言い過ぎでしょうか。
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